我が国の大都会は、新型コロナウイルス感染によって「危ないスポット」になり始めています。

 オリンピック2020が中止になった途端に、「自粛」が声高に叫ばれるようになり、それが政治の役割だと勘違いしている方々が少なくありません。

 足元の大病院において院内感染があちこちで起こり、病院崩壊が起こっていると認識し始めた首長の数が増えています。

 同時に、自粛が徹底されないという認識から、今度は「8割自粛」という呼びかけのエスカレーションが発生しています。

 しかし、よく考えてみれば、すべての人々の行動において8割自粛をせよという、ある意味で無茶な方針の行きつく先は目に見えています。

 たとえば、高齢者は感染率が高く、重体から死に至る割合が非常に大きいことから、そのお年寄りに自宅での自粛をお願いする、これなら、より説得力があります。

 無茶で説得力のない自粛は、硬直的な経済停滞を引き起こし、モノや食料が徐々に少なくなってしまいます。

 地球規模においては、この食糧不足がより深刻に進行し始めており、これが徐々にわが国にも影響してくるのではないでしょうか。

 「食べ物は、スーパーに行って購入してください」

 自粛のなかで、このような方針が示されていますが、これが、この先もずっと成り立っていくのでしょうか。
 
 この見通しは、少々甘い、これが私の見解です。

 今や、マスクやアルコ-ルを買うができなくなりました。

 昨日、宇佐市院内の道の駅に立ち寄りましたが、いつもはたくさん並べられている野菜の棚には、蕨(わらび)と島ラッキョウがわずかに並べられているのみでした。

 おそらく、道の駅に来る客が減少したために農家の出荷が控えられたのだと推察しましたが、これが長引くと農家自身が野菜づくりを止めてしまい、地域での栽培自体が落ち込んでしまう恐れがあります。

 こうなってしまうと、地域での野菜や食料の不足が加速し、マスク不足と同じような現象が起こる可能性が生まれるでしょう。

 この食糧不足の時代がやって来ることに備えて、「自分で育て、自分で食べる」ことがますます重要になってきます。

 これは、自分で食料を持続的に確保し、健康な生活を過ごす、これを「ロハスな生活」というのだそうですが、このスタイルが、この新型コロナウイルス災禍を契機にして、より真剣に求められてくるでしょう。

 「今だけ、自分だけ、お金だけ」ではなく、そこから脱出して、これからのことをしっかり考えて未来を観て、みなさんと一緒に、そして一人はみんなのために考え、動き、お金の無茶な奪い合いを止めることができる新たな思想とスタイルを確立していくことが重要になるのではないでしょうか。

 このような「思い直し」を実践するために、今年は、新たな取り組みを行おうと準備を重ね、それらがいよいよ動き始めました(詳しくは、別稿で紹介することになるでしょう)。

 その1つが、上記の食料確保に関係しています。

 すでに、その観点から、しばらく休んでいた緑砦館での栽培を再開し、手始めにクレソンを栽培しました。

 この栽培は、第1次から第3次にまで持続し、今では、第1次が終わり、次の第2次が収穫期の真っ最中を迎えています。

 その様子を紹介すると、すでに、その背丈は60~70㎝に達しています。

 また、茎の太さは約1㎝にもなっています。

 あちこちで小さな花が咲きはじめ、これも美味であり、熱を加えると格別の甘さが出てきます。

 これらに加えて、第3次のクレソンのほとんどが大きく育ち始め、その背丈も30㎝前後になり、入植時の2~3倍の大きさにまで成長しています。

 これらのクレソンの成長ぶりは真にみごとですので、とても私どもだけでは食べ熟せません。

 最近は、お隣の相棒にも食べていただいていますが、それでも減りませんので、そのうち近所のみなさんや知人に「お裾分け」したいと思っています。

 そんなクレソン事情のなかで、本日は、マイクロバブル研究会員のSさんが、自生の立派なセリを持ってきてくださいました。

 おそらく100本以上あったと思われます。

 これを緑砦館2の第三水路にすべて入植しました。

 すべて根は切られていて定着が心配ですが、光マイクロバブルの力で何とか根を出して成長するようになっていただきたいと思います。

 クレソンからセリへ、まだ少し入植可能なスペースがありますので、苗屋に行って苗を購入できるとよいですね。

 無農薬で低肥料の光マイクロバブル水耕栽培を実践し、自分で育て、自分で食べる、そしてみんなで食べるという、細やかな実践を継続させていくことを楽しむことにしましょう(つづく)。

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                 クレソンの先端