昨日は、久しぶりに第28回ナノプラネットゼミが開催されました。

 世の中は、コロナで自粛一色になりましたが、こんな時こそお互いに勉強し合いましょうと呼びかけて再開することにしました。

 今回は、広島からMさんと地元国東のIさんがウエブ参加されました。

 互いにコロナ感染を防ぐためですが、このような便利な手段があるのですから、これを活用しない手はないと思いました。
 
 まずは、互いのコロナ近況をあいさつ代わりに述べ合いました。

 Mさんによれば、広島地方では最近急に感染者が増え始めたそうで、夜の街も自粛モードになっているそうです。

 ここでご活躍だったかれも、さすがに自粛しているそうでよいことが起こっています。

 またIさんからは、お風呂の工事がなされたそうで、そのきれいに仕上がった様子が映像で紹介されました。 

 さて、最初は相棒のYO氏から、日本人とお風呂に関する歴史的考察が報告されました。

 日本人は、古来より、お風呂に入る習慣があり、これが外国人とは大きく異なっていることが明らかにされました。

 その理由のひとつに、全国各地にあるよい温泉があることが示され、まじめで働くことが好きな日本人が1年の骨休めとして湯治を行う習慣を持つようになったことが紹介されました。

 農業における収穫期を過ぎた後、戦国武士は戦いを終えた後、最近ではサラリーマンが仕事を追えた後に、ゆっくりと湯治で心身を癒すことが日本人の知恵であり、文化であることが指摘されました。

 これに対して、人前で裸になること、湯船に浸かること、単にシャワーで洗うだけではなく、温浴を楽しむことが外国人にはよく理解できないそうで、ここに日本人独特の習慣があることも示されました。

 この報告を受け、日本人がなぜ湯治を好むのかについてのより深い議論もなされました。

 続いて、私が、今回の新型コロナウイルスの問題について話題提供を行いました。

 その説明資料の一つを示しましょう。
 
korona
スライド1

 日本全体に「非常事態宣言」が出され、平時ではなくなりました。

 自粛による人人感染を減らすことが叫ばれるようになり、日本全体の経済が至る所で停滞してきました。

 ここにきて、それまでに適用されてきた新型コロナウイルスの封じ込め作戦に用いられてきた「クラスター理論」が通用しなくなり、大都市部における感染爆発の可能性が高まってきました。

 新型コロナウイルスの感染検査は、クラスターによる封じ込めのために抑制されて用いられてきたために、そのことが逆に日本のあちこちでクラスター発生を助長し、それが院内感染による医療崩壊という深刻な状況で露出してきました。

 この報告では、これらの経緯を説明しながら、そのクラスター理論の誤りを指摘し、同時に別の方法で成功した外国の事例も示して議論を行いました。

 また、この状況を踏まえ、これから起こる経済の落ち込みを予想し、その重大性を明らかにしました。

 経済は、生き物であり、時間が経過すればするほど、その負債が膨れ上がり、取り返しのつかないところまでいってしまうという深刻な問題について意見を交わしました。

 また、こんな状況、すなわちパンデミック(大流行)とパニック(恐慌)が同時進行しているなかで(これを「パニンデミック」と呼ぶことにした)、当面、私たちが何をなすべきか、その可能性や展望についても語り合いました。 

 こうして、久しぶりのナノプラネットゼミが終了しましたが、やはり、少人数でも集まって、そしてWEBを利用しながら語り合うことの大切さを再認識しました。

 次回の第29回は、5月16日(土)9時30分から開催されますので、よろしくお願いいたします。

 遠隔地からのWEB参加も可能ですので、ご参加の検討をよろしくお願いいたします。(つづく)。