新型コロナウイルスが、世界と日本の人々の生活と経済を大規模に破壊し続けています。
人の生命が奪われることによって、一挙に恐怖が拡大していきました。
世界各国では、外出自粛令によって人の移動がほとんど停止され、モノの売り買いが激減し、街中には失業者が溢れ始めました。
アメリカでは、わずか2週間で約1000万人もの失業者保障の申請が発生しました。
近いうちに、わが国も、このような事態に陥る可能性がありますね。
この失業者の大量発生は、消費の急減による第三次産業の崩壊、工場閉鎖、企業破綻を背景としています。
この桁違いの経済の破壊は、何をもたらすのでしょうか?
また、この破壊を乗り越える有効な方法はあるのでしょうか?
今回の新型コロナウイルス災禍は、この2つの重要な問題の探究の必要性を示しています。
前者については、すでに多くに方々が予測しはじめておられますので、それを観察することにしましょう。
また、後者についての一つのキー・ワードは「技術」であり、その開発の隊列に加わることができれば幸いに思います。
さて、前回の記事の続きを明らかにしましょう。
新型コロナウイルス同士を吸着させて集団化させるメカニズムは電位的関係にあり、それを可能にさせているのは、プラス帯電の有機物(ナノサイズの汚れ)ではないかと推理しました。
負の帯電性を有する光マイクロバブル同士を正の帯電有機物が介在して互いに引き付け合い、それが増加して集団化し、悪さの度合いを高めているのではないかと思いました。
その集団化を防ぐための最初の仮説は、この電位的関係を解消できないか、その方法はあるのか、ということでした。
新型コロナウイルスの表面はマイナス帯電、とくにあの突起状の棘(とげ)は、有機物を吸着しやすく、細胞の中に食い込みやすくしているように思われます。
この概念を解りやすく説明するために、スライド1を示しましょう。
スライド1 新型コロナウイルスの吸着と分散化
①は、新型コロナウイルス同士が介在物の有機物を吸着させて合わさった様子を示しています。
これは、水のなかで形成された現象です。
この吸着現象がいくつも重なり合うことによって新型コロナウイルスの集団化が実現されていきます。
そこで、この新型コロナウイルスの合一を解き放つために②と③を想定します。
②においては、マイナスの電位を有するナノバブルが、それらの吸着接点に及んで新型コロナウイルスと有機物を離反させようとするモデルです。
この場合、新型コロナウイルスの表面とナノバブルの表面が共にマイナスに帯電していますので、互いに離反させる作用が働きます。
また、この有機物とナノバブルは、それぞれ正負の電位を有していますので、互いに吸着し合います。
この吸着作用によっても、新型コロナウイルスから有機物が解き放たれ、新型コロナウイルスの集団がバラバラになってしまう効果が出てくるように思われます。
しかし、ここで問題なのは、100ナノメートル以下のナノバブルを短時間に、しかも大量に製造し、その寿命を維持しながら、上記のような挙動を起こさせることが可能になるのかどうかにあります。
この実証をどう行えばよいか藻含めてかなり難易度の高い問題といえます。
③は、ナノバブルではなく光マイクロバブルによって製造された液体を利用する方法であり、こちらの方が、実際にはより難易度は低くなるでしょう。
この場合、プラスのイオンを有する液体を、新型コロナウイルスと有機物の吸着させ、その離反を行わせようとしたものであり、これが可能になるかどうかは、その液体の製造法に依存している問題といえます。
具体的には、新型コロナウイルスが生きている、あるいは付着している液体とは異なる性質の、そして、その離反を可能とする液体を光マイクロバブルの発生を通じて、どのように生成するのか、ここが重要な焦点になるといってよいでしょう。
それでは、その肝心の光マイクロバブル水の製造が可能なのか、これが問題になりますが、どうでしょうか。
率直にいえば、それは何かが、ぼんやりと頭に浮かびつつあるのですが、厳密には、未だ暗中模索の段階を抜け出していないといってよいでしょう。
今後の究明によって、そこに「重要な何かのヒント」を見出すことができるとよいですね(つづく)。
コメント
コメント一覧
ドクターが光マイクロバブルを使い、ウイルスそのものにアプローチしようとする試みは医学者のレベルと言えます。一方、小生の場合、先日も言いました通り、「サイトカインストーム(免疫の暴走)」なる現象があることを知り混乱しています。
一般的なイメージで恐縮ですが、人が何らかの感染症にかかると、悪性の病原体とそれに対抗する免疫体(例えば白血球)が体の中で戦いを始めると言います。素人的な感覚で言うと、免疫力が、人の細胞にダメージを与えることなく、病原体を体外に排出することでメデタシメデタシのはずです。しかしながら、さまざまな要因から、このバランスが乱されることもあるそうで、免疫力が弱っていたりすると、十分に反応することができずに、侵入してきた病原菌が暴れるのを許してしまうことがあるとのことです。
一方で、免疫反応が過剰に起こって、病原体そのものよりも大きな害を及ぼすこともあるとか。
光マイクロバブルがコロナ対策に貢献できるか?有効か?これを考え、提案できるレベルまでキャッチボールしましょう。ではでは。
さて、昨日歯医者でおもしろい話を聞きました。それはビタミンcの点滴が免疫アップによいということで、これを発明したのが科学者のポーリングさんで、ノーベル賞を2つ取られた方でもあります。これについては、早速調べてみようと思っています。
サイトカインストームの話は、副交感神経と交感神経のバランスが崩れると起こることのようでそのバランスが問題になります。これは極度のストレスが癌を発生させることとも関係していて、そのバランスが崩れる、差が出ることに問題があるように思われます。
そのポーリングさんは化学者から医学へと進展されたかたで、今の私の指向と似ているという指摘を受けました。7月には、医者のみなさんの前で特別講演をすることになり、これからその講演概要の原稿を作成するところです。
コロナの件は、いきなりそこに行くことは困難で、まずは細菌でどうか、バクテリアやウイルスでどうかという段階的なアプローチが重要だと思っています。これからコロナをはじめ21世紀はウイルスとの闘いになりそうで、私も微力ながら、そのことを意識し始めています。