前回の記事の続きです。

 ④「三陰交」「血海」を押せば血流の泉がわく

   ツボは、血管が分岐しているところであり、血流が滞り、痛みが発生するところでもあります。

 また、刺激が入りやすいことから、エネルギーの出入り口ともいわれています。

 東洋医学においては、そこに鍼灸を施して血流の変化や神経の改善を図ろうとしています。

 著者は、女性における静脈において足から心臓へと至る血流のことを重要視し、とくに足における「三陰交」と「血海」の刺激やマッサージを勧めておられます。

 前者は、足の内側のくるぶしの上にあり、後者は、太ももの内側の膝近くにあります。

 これらの場所を押しながら探していき、そこで痛みを顕著に覚えるところが、それらのツボに相当します。

 この「三陰交」では、3つの「経路」が関係し、胃腸を元気にする、血液を造り増やす、血の巡りをよくするという重要な機能改善が図られる「ツボ」だといわれています。

 また、「血海」は言い得て妙であり、ここに血液を集めて胃腸に送る機能を有しています。

 そのために血を集め、海のように血を集めているところであることから「血海」という呼び名が授けられたのでしょう。

 ここで、著者は、この血海を解す簡単な体操を提案されています。

 拳(こぶし)を両股で挟んだままで骨盤の方へと動かしていくというものです。

 実際にやってみたら、まず、血海付近での痛みが強く、骨盤に近づくしたがって、その痛みが軽減されていきます。

 これを何回か繰り返しているうちに、ここちよくなってきて、これはよい体操を教えていただいたとうれしくなりました。

 この体操を一日5~10回行うとよいそうで、たしかに内ももが温まり、血流がよくなったことが実感できますので、みなさんも試してみてください。

 また、私が気に入っているのは、光マイクロバブル入浴の際に、この三陰交と血海のツボに直接的に光マイクロバブルの近接噴射を行なうことです。

 おそらく、非常に効果的にその患部付近の血流促進がなされるからでしょう。

 その部分が、すぐにここちよくなって、その次に足全体がここちよくなり、血流促進が足全体に広がっていくことを実感できます。

 上記の2つのツボ以外に、足裏の「湧泉」と「足三里」にも光マイクロバブルの近接噴射を行います。

 いずれも万能ツボと呼ばれている箇所であり、さまざまな作用効果が指摘されています。

 これらについては、別稿において詳しく解説することにします。

 次回は、次の項目について詳しく分け入ることにしましょう。 

 ⑤静脈の血流改善こそ、心と身体に調和をもたらす

 (つづく)。

sanninnkou
三陰交