最近、歯科医での治療を行った際に、

 「歯ぐきがきれいになった、美しいピンク色になっています。歯の調子はどうですか?」

と良く尋ねられます。

 「おかげさまで、歯の具合はよく、このように歯を心配しなくなったのは、それこそ数十年ぶりだと思います」

 これを聞いて、先生は、とても喜ばれていました。

 適切な歯の治療のおかげで、口内の様子が改善し、安楽の日々を過ごすことができています。

 この治療の際に、歯科医から、歯周菌を採取して視てみましょうかという提案がありました。

 すでに約半年前に、同じ観察を行ったことがありました。

 その折には、各種の歯周菌がかなり観察されていました。

 その際、歯周菌のなかでも要注意の細菌であるスピロヘーターが存在しているという指摘がありました。

 この細菌は、細い線状であり、身体をくねらせながら素早く動きます。

 先生によれば、この細菌は、

 「歯に痛みを発生させずに、歯を溶かしてしまう」

ために、厄介な細菌だと考えられています。

 この菌は、糖尿病をはじめとして各種の生活習慣病に重大な影響を与える、いわゆる悪玉ですので、これを減らすことが歯科において非常に重要な課題となっています。

 参考までに、歯科医の先生のプラークも採取して、歯周菌の様子を観察しました。

 健常な歯の状態を維持されている先生においても、そのスピロヘーターの存在が確認されました。

 「これが、問題のスピロヘーターか!」

 健全な歯を維持されている先生においても、この細菌がかなりの数確認されていましたので、おそらく、私はもっと、その細菌を保持しているだろうと思っていました。

 その推測は、先生も同様で、私の歯のプラーク中には、そのスピロヘータ―が居るであろうと思われていました。

 ところが、どうでったでしょうか?

 じつは、どこを探しても、そのスピロヘーターが見当たりませんでした。

 プラークの採取の仕方が悪かったかもしれない、と思われて、2度目の念入りの採取がなされました。

 しかし、その2回目においても、スピロヘータ―がほとんど見つからず、先生と私の推測はまったくの的外れになりました。

 この結果を前にして、私は、次のように回答しておきました。

 「毎日、寝る前に必ず歯を磨いています。また、お風呂に入ったときに、口内で光マイクロバブルを発生させて洗浄を行い、歯ぐきのケアも行っています」 

 これを聞いて、先生は、なるほど感心されていました。

 予想外のスピロヘータ―の駆除が完了していた、これは私にとって「小さくない知見」であり、新たな「口内認識」を持つことができました

 このスピロヘータ―の皆無現象は、免疫力アップに結び付く現象として重要な指標と思っていますので、引き続き持続的に観察を行っていきたいと思います(つづく)。

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クレソンの花