うれしいことがあって、その喜びの余韻で眠りたくない、きっと、みなさんも、このような心境になったことがあるでしょう。

 短くはない人生のなかで、私も、何度か、そのような思いを抱いたことがあります。

 それらを少し紹介すると、1999年の秋、広島の江田島湾において、ヘテロカプサ赤潮を切り抜けて、カキ筏の上から大きく育ったカキを観察したとき、2011年の秋、大船渡湾において、カキの放卵を食い止め、そのまま実入りさせるという制御を実現させたとき、2018年の夏、沖縄で47℃という高温のなかで、グリーンレタスが立派に育っていることを目の前で観察できたときなどなど、これらは今も尚、私の脳裏に焼き付いた思い出として鮮やかに蘇ってきます。

 今思えば、これらの科学技術的イノベーションの萌芽に関する出来事は、それらが発展していく可能性が生まれた瞬間でもありました。

 さて、昨日の件は、これに近い現象であり、それゆえに、早く就寝するのはもったいないという余韻が夜遅くまで続いていました。

 遡れば、この研究は、約3か月前から本格的に開始し、昨日までに3回の現地実験を行ってきました。

 その経過をやや詳しく振り返ることにしましょう。

 第1回目は、いわゆる「お試し」あるいは「見極め」の実験内容でしたので、予め、想定していた内容に則して、いくつかの準備を済ませた後に現場に臨みました。

 以下は。その結果の概要です(具体的には、現段階では、与える影響が小さくありませんので公表は差し控えます)。

 ①予め製造して持参したサンプル1においては、期待した作用において若干の効果が認められました。

 これは、ある意味で予想されたことでしたので、その次のバージョンを用意していました。

 ②サンプル2(現場で製造)に別の新たな機能Aを付加し、その機能性を確かめると、より目標に沿う傾向が求められました。

 ③②と同一の実験を、別の機能Bを加えてみると、同一の傾向が認められました。

 2回目の実験においては、上記とほぼ同じ条件でデータを再現し、その収録を済ませました。

 しかし、この②に実験において、1回目ほどの効果は認められませんでした。

 この相違は、微妙な違いでしかありませんでしたので、見過ごすこともできたのですが、私の魂は、それを許しませんでした。

 なぜ、その違いが出てしまったのであろうか?

 ここで気付いたのは、現場でのサンプル2の製造の仕方がやや違っていたので、それが機能Aの発揮に影響していた可能性がありましたが、これも微妙な問題でした。

 さて、読者のみなさまにおいては、何が何だか解らなくなってしまったことでしょう。

 その全体を解りやすく概説すると、第1回目の実験で新たな可能性を見出す結果が現れたことで、その再実験によってデータの確実な取得を行おうとしました。

 ところが、全体の傾向は同一でありながらも、個々には微妙な差異が生まれていたので、これは、原点に帰って再考察する必要があるという結論に至りました。

 次回は、その内容について深く分け入ることにしましょう(つづく)。

mimoza-
 ミモザ