昨夜は、インターネットが停止していましたので、あれこれと点検を行いましたが、どうしても回復せず、最後には、早く寝ようという意識が勝ってきて床に就きました。

 メディアでは、連日、日本全体を覆い始めた新型コロナウイルス感染の話でもちきりです。

 一昨日は、突然、小中高の休校要請が首相から告げられました。

 これによって現場では大混乱が発生していますが、もっと専門家を活用して重要で有効な対策を講じる必要があると思います。

 なにせ、今回の休校要請措置については専門家会議において何も議論されていなかったそうで、ここにも専門性軽視の論理がまかり通っています。

 それだけでなく、これらの現象は、日本社会の崩壊の一過程と考えた方がよく、これからも、続々と同様の現象が派生してくるのではないかと心配しています。

 この一斉休校の要請に呼応するかのように、北海道において「緊急事態宣言」が発表されました。

 これに関するメディア情報によれば、この土日において「出かけるのを控える」というだけのようでした。

 そういうからには、他に何かあるのではないかと思いましたが、それだけの自粛要請でした。

 この問題の背景は、未だに中国人観光客を受け入れていることにあります。

 北海道への年間中国人観光客は約60万人であり、これを大分県と比較すると約9倍の数です。

   この大量の中国人訪問客のなかに新型コロナウイルス感染者がいて、今のように北海道中に感染が広がった源が形成されたのだと思います。

 周知のように、北海道経済は、冷え込んだままで、そこに新たな可能性を見出したのが外国人観光でした。

 第二次産業が大きく育たず、さらに第一次産業だけでは地域を支えることができていません。

 それゆえに、豊かなアイデアを生み出す中小企業を育て、北海道という地域に根ざしていただくことが何よりも重要な地域、それが北海道なのです。

 おそらく、中国を含めての観光客数の激減に対して、北海道と国は、緊急事態宣言を行い、直ちに、その対策を講じる必要があるときなのに、それができずに、単に「お出かけ自粛」で済ますのであれば、あまりにも知恵がないのではないでしょうか。

 そこで、北海道における新型コロナウイルスの感染者の数字を調べてみました。

 それによれば、感染者数は級数的に増加しており、このまま推移すると、1週間以内に数百名、2週間以内に数千名に達する傾向を示していました。

 これは、明らかに、韓国やイタリアで起こっているスポット感染の傾向とよく似ています。

 これらの国では、政府を挙げてさまざまな対策がなされ、その詳しい様子がメディアによって報じられています。

 この違いは、どこにあるのでしょうか?

 これから1週間も経過すれば、北海道が韓国大邱(てぐ)やイタリア北部地域のようになってしまう可能性があるのに、そのトップが呑気に「土日は出かけるのを控えよ!」というだけでよいのでしょうか?

 「緊急事態」であると宣言するのであれば、北海道の専門家の英知を集め、その緊急の防護策と経済対策ほか社会的対応策を明らかにし、広く北海道民に理解して覚悟していただくことに努めるべきではないでしょうか。

 日本の崩壊が、北海道から本格的に始まる、このような事態に至らないように、広範な分野の専門家を結集させて、その英知の力で、この緊急事態をたくましく乗り越えていく必要があるように思われます。

 北海道の立て直し、これを多くのみなさんが考えていかねばならない状況になっていますね(つづく)。

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杵築市大田村の清水寺の厨