新型コロナウイルスの感染が全国を覆い始めました。

 同時に、この新型コロナウイルス感染に対する対応も明らかになってきています。

 その最たるものは、全国小中高を一斉に休校させたことです。

 「この1、2週間が山場」という触れ込みで、専門家会議にも図らず、そして専門家にも相談しないままに、このような決定が首相と秘書官によってなされました。

 担当の文部科学技術大臣が、この方針を知らされたのは、その発表の午前中だったことが国会で明らかにされました。

 担当の厚生労働省においても、この措置は寝耳に水のことだったようです。

 なぜ、このようなことが起こるのでしょうか。

 普通に考えれば、専門家の英知を幅広く集め、常に先手先手の最適の対策を決め、実行していくという当然のことが、なぜなされないのか、ここに現政府の跛行性が垣間見えます。

 続いて、今度は、中国及び韓国からの渡航者の入国において2週間の隔離を行なうという措置を、これまた専門家への相談もなしの「独断の決定」がなされたようです。

 これは、国内外から大失敗と指摘されたクルーズ船における水際作戦に次ぐ対策ですが、すでに、そのタイミングを失しています。

 中国においては、早くから80以上の都市において封鎖がなされ、首都北京に入る際には2週間の隔離による留め置きがなされています。

 これと同じことが、早くから日本においてもなされていたのであれば、現在の感染拡大は防ぐことができたでしょう。

 専門家の英知を集め、科学的な最適措置で対抗していく、これによってのみ、この被害を乗り越えていく可能性があるはずなのに、それができないことに小さくない危惧を覚えています。

 また、毎日の感染者の発表において共通して報道されていることに、多くの感染者が、その検査を断られて、何度も医院に通うことを繰り返していることです。

 なぜ、韓国やアメリカ、当事国の中国などで行われている検査が日本では行われないのか、どう考えても、後進国的でお粗末な対応が続くのか、これについても「恐れ」を感じています。

 その理由については、医療体制の貧困さや一部関係者の「テリトリー(縄張り)意識」などが明るみになりはじめていますが、ここにも遅れたドスグロサが潜んでいるようにい思われます。

 昨日の山梨県の患者さんの事例は、その典型であり、2回ともPCR検査を断られ、その挙句、家で倒れているところを発見され、急いで検査がなされたところ陽性だったと報じられていました。

 しかも、この患者は、髄膜炎を起こし、その膜のなかにも、新型コロナウイルスが浸入していたとのことでした。

 肺だけでなく、髄膜にまで進入していたことは重大です。

 この事例は、新型コロナウイルスが肺だけでなく髄膜にまで侵入していたということを意味していて、そのことを医学的にどう考えたらよいのか、その記者会見を行った大学病院の先生方も深刻な受け止め方をなされていました。

 さて、最近になって、若者たちが新型コロナウイルスの感染を媒介して、いわゆる「運び屋」になっているという報道がなされています(実際の大阪におけるライブハウス参加者は、若者だけでなく30~60歳までの方々が半数以上も参加されていましたので、若者たちが感染を広げているという説は間違いのようです)。

 どうやら、これは専門家の見解だそうですが、ここで注意深く考察しなければならないことは、それらの若者が、どのようにして感染してしまったかを突き止めることにあります。

 たとえば、ライブハウスのように、そこで一緒に声をあげ、踊るとなると、その空間には、新型コロナウイルスの感染者が一人いるだけで、そのライブハウスの空間を新型コロナウイルスが充満して飛び回っているわけですから、その状況を説明して回避すべきことを示してやる必要があります。

 すなわち、ナノサイズの新型コロナウイルスが付着したドロップ(水滴)の微粒子が、ライブハウスの空間に多数存在している可能性をきちんと科学的に示すことで、ライブハウスには行かないように教えることが肝要なのです。

 ところで、積極的な検査をしたがらないことが、何をもたらすようになるのでしょうか。

 医者が診察しても、保健所などで断られる、このような状況が今後も続くなかで、新型コロナウイルス感染者は、当然のことながら、どんどん増えていき、100数十名、数百名となっていくでしょう。

 この数日間で、一日当たりの新たな感染者の総数は、10数名から数十名に増えてきています。

 近いうちに新型コロナウイルス感染者が出ない県は無くなってしますでしょう。

 このような状態にいたると、今度は、その症状を呈するようになった方々が病院にどんどん通ってくるようになるでしょう。

 それに伴ってすでに数件発生していた院内感染の数が増してくるでしょう。

 今や、最優先でやるべきことは、一斉休校や水際作戦ではなく、対応可能な病院を増やし、必要な財政支援を直ちに行うことではないでしょうか。

 予備費の2000数百億円は、休校に伴う補償などにおいて使用されるでしょうから、ここは思い切って数兆円規模以上の新たな予算措置を講じ、病院支援(専門病院の新設を含む)に注力することが不可欠といえるでしょう。

 同時に、マスクをしましょう、手洗いをしましょうという呼びかけに留まらず、死亡率が高い高齢者に対しては、あるいは、満員電車のなかで感染を恐れながら通勤しているサラリーマンの方々に、それらの対処法、さらには、免疫力アップの方法などを科学的に教える方法を広く知らしめることが大切です。

 メディアのみななさんも、専門家を登場させて、新型コロナウイルスへの対処法を徹底して教えていくことを検討していただきたいと思います(つづく)。

bashou
 芭蕉の葉か?