今回の新型コロナウイルスは、早い段階で感染することが明らかになりつつあります。

 このウイルスの大きさは100㎛前後であり、その感染の初期は口や喉にウイルスが付着、培養され、それが外に飛び出すことによって感染がなされると解説されています。

 周知のように、口のなかや喉には水分が豊富ですので、このウイルスは水分を好む性質を有しているのだと思います。

 最近よく出てくる、このウイルスの電子顕微鏡写真に接すると、いくつかの想像が可能になります。

 その第1は、このウイルスの顕微鏡写真において、その周囲が黒く映っていることです。

 この周囲の黒い部分は何か?

 ここに疑問を抱いて、あれこれ思案していたら、光マイクロバブルの発光画像において共通の現象が認められることに気づきました。

 おそらく、このウイルスを電子顕微鏡で撮影した際に、光が照射され、それがウイルスに反射して明るく浮かび上がった画像として捉えれたのではないかと思います。

 同じことが、光マイクロバブルの発光画像についてもいえ、その発光部分の周囲は、同様に黒い領域が形成されていました。

 周知のように、気泡の周囲には水があります。

 この水の部分は透明なので光を通し、その下部の黒い板の部分が写されていたのではないでしょうか。

 新型コロナウイルスは、ヒトや動物の体内に生息していますので、そこには必ず水分があり、その水分を得て生命を維持しているはずです。

 これが体内から外に放出されると、水分が蒸発してしまい、その生命維持が困難になるのではないでしょうか。

 その維持に関して、そのウイルスが衣服に付着した時よりも、ドアノブのように硬いものに付着した時の方が長く生きているといわれています。

 それは、ドアノブの方が衣服よりも温度が低く、水分が蒸発するまでにより長い時間を要することが関係しているのではないでしょうか。

 ドアノブなどの金属をミクロな目で見ると、小さな凹凸があり、そのなかに水分とウイルスがすっぽり入り込むことによって蒸発しにくくなっています。

 おまけに、金属表面はマイナスに帯電していると思われますので、プラス帯電の水や汚れに付着したコロナウイルスは居心地がよいのでしょう。

 一方で衣服の場合は、空気が通過しますので、すぐに乾きやすいことから、これが少なくない影響を与えているように思われます。

 前々回の記事にも示したように、霧の水滴の大きさは1㎛(マイクロメートル)ですから、これは目で見たらわかるように空気中を漂います。

 これに対して、新型コロナウイルスの大きさは100㎛前後です。

 霧の水滴のサイズよりも約1/10のサイズが、このウイルスの大きさです。

 すなわち、このウイルスよりも10倍大きい水滴(マイクロドロップ)が霧の水粒子なのです。

 この水粒子には、最大で20数個のウイルスが吸着できますが、それ以下の吸着数では、より軽くなることから漂いやすく、飛びやすくなります。

 おそらく、数百ナノメートルのナノドロップにおいては数個のウイルスの吸着が可能になると思われますので、このサイズになるとより自由に空気中を漂い、何かの動きがあると飛び回るようになります。

 たとえば、一旦床に落ちた、あるいは何かに吸着したウイルスが、人が歩き回る、あるいは、身体を動かす、さらには息を吐きだすことによって、それこそ自由に飛散を繰り返すことになります。

 この一桁のマイクロドロップ、あるいはナノドロップのことは、「エアロゾル」とも表現されていますが、今回の感染経路は、これらのサイズのドロップ(水滴)に付着したウイルスが飛散し、吸着や吸収されることによって実行されたのではないかと推察しています。

 これらを踏まえると、「濃厚接触」のなかに、このような空気中に漂い、自由に動き回るマイクロドロップ、ナノドロップに付着した新型コロナウイルスによる感染がありうることをきちんと認識し、その科学的調査を行う必要があるように思われます。

 次回においては、この画像についての仮説的推察の続きを述べることにしましょう(つづく)。

新型コロナウイルス 流行状況どうつかむか
 新型コロナウイルスの顕微鏡画像(国立感染症研究所提供)