やはり、心配していたことが、この日本列島に起こり始めていますね。

 なぜ、このように正しく考えると「恐ろしい」ことが生まれるのでしょうか?

 私は、この大元において、非科学的呑気性があるのではないかと思っています。

 その第1は、中国の武漢完全封鎖後において、日本では武漢からの流入を18000人も受け入れていたことです。

 その後遅ればせながら湖北省の人の入国拒否という発令がなされましたが、これは、まさに「尻抜け」でした。

 これを「後手後手」といわずして、何を「後手」というのでしょうか。決して、「後の祭り」といわせるわけにはいきません。

 この間に、日本各地で感染が広がり、その発現が見え始めていて、その爆発的蔓延が正しく恐れられています。

 第2は、政府の水際作戦がほとんど功を奏しなかったことです。

 水際といっても、飛行機での救出と船の入国拒否ぐらいで、湖北省以外の中国人受け入れは未だに続いており、すべての中国人の入国を阻んだアメリカとは大きな違いをみせています。

 さて、武漢への第1便、第2便で帰国した方々の隔離期間が明けて自宅への帰宅が始まりました。

 出る前に検査を受けて全員が「陰性」だったという結果を踏まえての帰宅許可となったと報じられています。

 これはこれでよいことですが、これに関係して、ある専門家が、テレビ報道において「今行なわれている検査法(PCR法)の精度は1 /2である」といっていたことです。

 もともと、この検査法の正解率は半分しかない、すなわち、100人いれば50人は間違った結果が出る可能性があるということになります。

 おそらく、このようなことは御当人には知らされてないでしょうから、その後の発病に伴って、この事実を知らされると少なくないショックを受けることになるでしょう。

 また、他にも重大な警告がなされています。

 それは、今回の新型コロナウイルスが糞便に混じって生きていること、その生命維持期間が不明であることです。

 サーズの場合は4日間だったという指摘もなされていますが、このウイルスの場合には、その期間がどれだけなのかが不明のままです。

 一節には2週間という指摘もあり、これも要注意問題といえるでしょう。

 さて、後者のクルーズ船問題は、今や国際問題になっています。

 連日の何十人という規模の感染者の発表は、このクルーズ船が「感染者の培養装置になっている」という、外国メディアの指摘そのものになっていることを示しています。

 なぜ、このようなお粗末な事態になったのでしょうか。

 これは、その当事者たちが、この問題を「正しく恐れていなかった」からだと思います。

 ということは、「甘く考えていた」ことになります。

 その第1は、週刊誌に報道された女性審議官が堂々と厚生労働省会見の責任者として登場してきたことでした。

 私は、たまたま、その会見を直に視て、わが目を疑いました。

 「あの『アーン』の女性によく似ているな」

と思って俄に彼女だと断定できず、後で確かめてみるとやはり同じ人物でした。

 その彼女が、その後国会で追及され、4度にわたって「コネクティングルーム」で同行補佐官と宿泊していたことが明らかになりました。

 その彼女が、その会見においてクルーズ船乗客に対しては「全員検査をしない」と堂々といってのけたことでした。

 それが政府の方針であるといいたかったのでしょうが、ここには配慮の無さと同時に倫理観の欠如も感じられました。

 そして、その後の事態は、この彼女の発言通りになったでしょうか?

 感染者の激増に伴って、その無策ぶりが明らかになり、世論に押されて、政府自身が全員検査の方向に方針転換をし始めています。

 思慮深さがあれば、そのような会見場に出てこない、全員検査に関する慎重な回答を行なうことができたはずで、ここにも、かなりの甘さがあったように思われますが、いかがでしょうか。

kogiku
小菊