前回の記事の続きです。

 「『特養』では長く滞在できますが、『老健』では3か月を過ぎると出ていく必要があります」

 「なかには、長くいたいという人もいるのではないですか?」

 「いますね。いったん出てから、暑い夏と寒い冬の時期を選んで再び入所を希望される方も多いですね」

 「滞在期間が3か月に限定されるとなると、その間に効果的な生活リハビリを行い、元気になって退所していくことが必要になりますね」

 「その通りです。滞在期間が短いので、その間に成果を出して、再び入所していただくことが大切です。

 そのために『お気に入りの老健』にしていくことをいろいろと検討しています」

 「そのひとつが、老健主催の健康教室ですね。これで、みなさんに老健の中身を知っていただき、入所のガイダンスを常時行う、これは非常に効果的といえますね。

 老健は頻繁に要介護者が出入りしますので、その評判がすぐに拡散していくという性格を有していますね」

 「反面、評判を落とすようなことをすれば、それが入所率にすぐに響きますので、大変重要な問題と思っています。

 ですから、私の後輩のM君から国東におもしろい企業があるから、一度訪問して話を聞いてきたらといわれてやってきました」

 「じつは、先日大分で開催された老健全国大会の展示会に参加した際に、Eさんの施設のの事務の方がやって来られ、私どもの装置を実際に体験されました。

 その際、『これはいいね。気持ちがよい』といっておられました。今度中津のN施設の方と一緒に訪問しようということになっています」

 「そうでしたか、それはよかったですね。最終的には事務局で決めることになると思いますので、私も、今回の話と体験の感想を事務の方に上げておきます」

 「それはありがたいですね。どうか、よろしくお願いいたします。ところで、先ほど話をなさっていた手の障碍の方は多いのですか?」

 「足の次に多いのが手の障碍です。転倒した際に、よく骨折を起こしています。手のケアについてはどうですか?」

 「私どもは、手についても検討を行ない、中津のK整形外科病院やN施設における共同研究が進んでいます。

 その成果を踏まえて、現場の患者のみなさんに適した装置開発を行うことが重要だと考えています」

 「ぜひとも、よろしくお願いいたします。

 私のところの日出町の高齢化率は27~28%です。杵築市は38%、姫島に至っては45%です。

 自治体としては、どこも高齢化問題の改善に取り組まれています。

 私が、一番優秀だと思っている自治体の職員は豊後高田市です。お隣の国東市は、豊後高田市に追いつこうとされていますが、これはかなり難しいと思います。

 それから、民間の病院でも、介護福祉問題を重要と考えて努力されていて、杵築市の病院にはとても熱心な方がおられます」

 「そうでうか、それらの情報をぜひ教えていただけますとありがたいですね」

 ここまで黙って聞いていましたが、この話に在った病院の院長は、私の昔の知り合いであったことに気づきました。

 今度、かれに会いに行こうかと思いました。

 ひょんなことから、おもしろい切り口が見えてくるものですね(つづく)

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紅い花