今年も残りわずかになり、テレビ放送も年末番組に切り替えられたようです。

 最近は、朝の7時15分からNKHBS3チャンネルにおいて、教え子さんと同じように『おしん』を視聴するのが日課になっていました。

 それが、年末特集の煽りをうけて急に番組が中断されたようでがっかりしていました。

 その『おしん』の後には『スカーレット』があり、これもついでに見ていました。

 時代背景が、『おしん』の後に『スカーレット』が続いているということもあり、興味深く比較しながら視聴することができました。

 また、現在の『おしん』の生活は、私の子供の頃の時代に相当しますので、そのころのことを思い出します。

 さらに、現在の『おしん』の役は、音羽信子さんが演じられていますので、その顔が私の母によく似ていますので、母の面影を偲ぶことができます。

 戦後の何もない時代にたくましく生き抜く『おしん』の心情も母とよく似ていて、真に戦後を背負った「心意気」が宿っていたのだと思います。

 幼いころから、艱難辛苦を乗り越えてきた音羽「おしん」に共感しながら、同時に激励を受けているような気がして番組にうれしく接しています。

 『おしん』のように、どんな辛苦であっても、それを乗り越え人を育てていく姿は、この暗い世相のなかでますます光を放っているのではないでしょうか。

 前置きが長くなりましたが、「2019回顧」において取り上げる2つ目のトピックスは、中津市にあるK病院付属の介護老人保健施設Nとの共同研究の成果についてです。

 もともと、この共同研究は、2014~2016年にかけてNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の研究開発補助金の支援を受けて開始されました。

 この研究開発においては、折角の大型補助金ということもあり、真摯に、そして相当に欲張っての装置開発に挑んだことに特徴がありました。

 そのせいか、NEDOからは、「開発課題が多すぎてよくわからない」という指摘を受けるほどで、通常は「開発内容が少ないのでもう少し内容を充実させてはいかがか」といわれがちですが、それとは反対の珍しい指摘を受けることになりました。

 今振り返ると、

 「ちょっと多すぎたかな?」

と思いますが、それでも、それをやり切ったことで、それらが今となっては、開発の糧と種(シーズ)になって役立ち始めていることに気づかされます。

 やはり、長期的視野に立って、物事はしっかりと粘り強く取り組むべきではないかと思っています。

 ここでは、いくつかの重要な成果のなかで、とりわけ重要な成果のひとつであった「足の皮膚疾患の改善」について触れておきましょう。

 詳しくは、3月の記事において「ゴールドクラウンⅢ」として報告されています。

 その第1は、要介護者50名の全員が、白癬菌疾患(水虫)からの改善が可能になったことであり、これはまさにゴールドクラウン(金冠)に相当する奇跡的な出来事といってもよい注目現象でした。

 「なぜ、このような現象が生まれたのか?」

 その科学的究明の必要性を感じた事例になりました。

 第2は、その後も継続して生まれている成果であり、その一部が、今年のマイクロ・ナノバブル学会において発表されました。

 ここでは、10年近く少しも改善されなかった深刻な皮膚がきれいに改善されており、この結果には驚きを隠すことができませんでした。

 これらの結果は、それまでの共同研究の重要性を明らかにし、その持続的発展の必要性を示唆していました(つづく)。

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ミモサとマリーゴールド