一日、1、2回、ユッツと一緒に遊ぶようになりました。

 よちよち歩きで左右に身体が揺れていたのがほとんどなくなり、歩くスピードも増してきました。

 ユッツの場合、一つのおもちゃで遊ぶ時間はせいぜい30秒程度であり、すぐに関心事が移り変わっていきます。

 しかし、一つだけ例外があります。

 それは、私の家のキッチンの反対側に設けたユッツ専用の本棚の前に座って好きな本を長く見ることです。

 この棚に近づいて、決まって最初にすることが、山梨の4人の孫が写っている写真立てを取り出して遊ぶことです。

 山梨のしらたまちゃんほかの孫たちに親しみを感じているからでしょう。

 ユッツは、子供たちの集まりに連れていくと、何のためらいもなく、お兄さんお姉さんのなかに入っていき、物怖(ものお)じや人見知りをしないそうです。

 ですから、山梨の孫たちを友達のように感じているのだと思います。

 ユッツの周りに本が並び、その1冊を取り上げて家内が読み聞かせると、おとなしく絵本を見て喜んでいます。

 最近は、その絵本の主人公や登場人物のことが少しわかってきたようで、それらを手でポンポンと2回叩くのがユッツの決まった仕草です。

 本好きは、相変わらずで、この時は長い間にわたって集中力を発揮できているようです。

 この習慣は、すっかり身に付いてきたようで、これは大きくなっても続けられる習性になっていくのでしょうか。

 真に重要な教育効果といえるでしょう。

 それから、ユッツの大好きな行為の2つ目は、パソコンの前に座って、あれこれとキーボードを押すことです。

 ユッツのお父さんのパソコンは触らせてもらえないからでしょうか、ユッツを抱くとすぐに私のパソコンに目が移っていきます。

 こちらも、それが解っていますので、躊躇なくユッツを抱いてしばらくキーボードとマウスを触らせて遊ばせます。

 この楽しい時間帯はせいぜい1分弱であり、それが済むと膝から降りて自分で歩き、次の目標を探そうとします。

 家のなかにあるさまざまな家具を見つけては、それで遊ぶ、これがユッツの玩具であり、遊び方なのです。

 こうして、自分の目線で探し出した家具の扉を開け閉めし、覗き込み、光っている器具を触って遊びます。

 私どもは、それを見守りながら、時々手助けをするだけですが、そのユッツが近寄って抱かれようとする時があります。

 それは眠たくなった時であり、家内は、それを知って上手く寝かせています。

 毎日のユッツとの触れ合い、これが日課として定着してきましたね(つづく)。

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                 ユッツの笑顔