前記②の実験において確かな手ごたえを感じましたので、これをより明確にするために、前記③の実験を行なうことにしました。

 ここまで来ると、

 「なるほど、そうだったのか。ずばり、予想が当たったのかもしれない!」

と思い始めていました。

 そのことは、一緒に観察していたW医師やスタッフのみなさん、それから私の相棒も同じで、その表情に笑みが浮かんでいました。

 実験③における光マイクロバブル作用効果は、真に劇的で鮮明なものとして目の前に現れてきました。

 もはや、誰の目にも明らかな現象となった新たな科学的事実を、それぞれが感動しながら受容していました。

 「物事は、やはりやってみないと解りませんね!」

 こうして、最初の見極め実験の山を越えることができました。

 最後は、前記①の光マイクロバブル水に関する応用についてでした。

 見方や専門的意識の違いによって着眼点が異なると、その応用の仕方も別のものになります。

 その意味で専門性が重要な意味を有しますが、これについてはW医師の頭のなかはますますグルグルと回り始めたようでした。

 「これはどうでしょうか、これを試してみましょう」

 これらは、真に楽しく、そしておもしろいものばかりでした。

 当然のことながら、その簡単な試験には、これから役に立ちそうなヒントが相当に含まれていましたので、これにもワクワク感を覚えました。

 こうして予定通りの実験を終わることができました。

 その帰り際に、あの「大海を渡る風になれ」の垂れ幕を再び見ることができました。

ーーー とうとう大海原を渡る風を起こすことができたようだ!この風は、これからどこの海を渡って、どこの陸地にまで届いていくのであろうか?

 光マイクロバブルのおかげで、またひとつ新たな発見に遭遇することができた。

 W医院における実験が早めに終わったので、次のK病院での面会時間までやや時間がありましたので近くのカフェで寛ぐことになりました。

 今風のカフェで安くておいしいコーヒー(200円)をいただきながら、その日の実験を振り返りました。

 そのなかで、あの今は亡き高倉健さんとコンビを組んで数々の名作を世に贈り続けた降旗康男監督が残した言葉を思い出しました。

 かれは、映画「2001年宇宙の旅」に心を打たれたようで、その映画の冒頭に猿が棒を投げるシーンについて次のように語っていました。

 「猿が棒を投げるようになるまでに30万年かかったそうです。私は、いつも、この30万年に1回しか起こらないシーンを撮ろうと思って映画づくりをしたい」

 撮影チャンスは、30万年に1回という極めて希少であることを実感を込めて語られたのでしょう。

 おそらく科学的発見も同じであり、上述の実験結果が、このように希少で価値あるものに育っていくようになると真に幸いです。

 一歩でも、この「偉大な一投」に近づいていくことにしましょう(つづく)。

tubaki
 山茶花(杵築市大田村で)