名護の宮里そば、道の駅「許田」で三矢のサータアンダギーをおいしくいただいた後に、次の目的地である恩納村に向かいました。

 「少し時間があるようなので、お茶でも飲みましょうか」

 すでに、アンダギーを食べる際に、同行者のSさんから、さんぴん茶のボトルをいただいていましたので喉は乾いていませんでしたが、ここは沖縄のビーチの雰囲気を味わっていただくことにしました。

 「恩納村の海の傍のホテルでゆったりしながら、お茶を飲み行きましょうか」

 相棒に、こういって「シェラトン沖縄サンマリーナリゾート」に行くことにしました。

 このホテルの1階には、海水が入ってきていて、ホテルと海が一体化された設計になっていました。

 清らかな海水のなかで魚が泳いでいる海のホテル、沖縄らしい素敵な光景でした。

 この海水の回廊を海の方向に進んでいくとレストランがあり、ここでお茶を飲むことにしました。

 「Sさん、沖縄は初めてだそうですが、印象はいかがですか?」

 「沖縄、ヤバイすね。私の体い合っているみたい、Tシャツで過ごせるのがよいですね」

 「宮里そば、三矢のサータアンダギー、夕食にはゴーヤチャンプルーもよいですよ!」

 
Sさんは、国際的な監査法人会社を最近退社され、仲間のみなさんと今風のベンチャービジネス会社を立ち上げられた方です。

 若いのに超プロとしてのビジネスコンサルタントとして洗練されたセンスの持ち主であり、タイミングよく今回の沖縄プロジェクトに同行していただくことになりました。

 客がほとんどいない静かな昼下がりのレストランの片隅で、互いに寛ぎながら、今回のプロジェクトのことについて自由に語り合いました。

 「先ほど、見学してきた植物工場は、ヤバイっすね。すばらしかったです」

 「そうですか、西日本で問題となっている高温障害の問題を初めて本格的に解決した事例として注目されています。

 あの50℃近くにもなったハウスのなかで、あんなに立派に育っているのですから、これは素人のみなさんから見ると真に驚きですね。

 私も実際に観察したのは3度目でしたが、上手く行くときは、あのようなものなのですね。

 
その後、なぜ真夏の超高温下でも、なぜ、あのようにみごとに育ったのか、いろいろと深く考えてみましたが、徐々にその理由も明らかになってきました。

 やはり、光マイクロバブルのすばらしさといいますか、すごいことを光マイクロバブルはやってのけるのですね。底知れぬ強さ、すごさを持っていますよ」


 「どこが、そんなにすごいのですか?」

 
「ハウス内の温度が40~50℃の高温状態になかで、なぜレタスがあんなにすくすくと育つのか。

 これを実現するには、どうすればよいか?これは、長い間の重要な克服すべき課題となっていました。

 どこが、すごいのかといいますと、それは、その克服を可能とするブレイクスルーの科学的根拠が明確になり、その技術的確立がなされたことにあります」

 
「そうですよね。どのような技術的確立がなされたのですか?」

 「大まかには4つの具体的な確立がなされたのではないかと思います。

 今になって考えてみると、この4つがいずれも揃って達成されないと、この大変なブレイクスルーは実現しなかったいうことができるでしょう」

 
「その4つが、重要なノウハウになりますね」

 
「その通りです。この4つの問題をより発展させて洗練させていく必要があります。それによって、さらに道が開くことになると思います」

 「どのように道が開かれていくのですか?」

 「最大の課題は、生産性をどんどんアップして、高付加価値型を追究していくことです」

 「それはおもしろいですね。ということは、技術的な確立ができたといっても、その伸びしろは、かなり残っているということでしょうか?」

 「技術とはおもしろいもので、そのアイデアしだいなのです。新たなアイデアが出てき始めると、どんどん伸びていくからおもしろいのです」

 
 こうして話はどんどん弾んでいきました。

 窓の外には、沖縄の青い海に柔らかな太陽光が燦燦と降り注いでいました(つづく)。

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                  恩納村の海辺