名護の宮里そば、昼過ぎに植物工場の作業を終えてから、名護の有名な道の駅「許田」に向かいました。

 同行のSさんに、この道の駅で売られているサータアンダギーを食べていただこうと思っていました。

 しかし、3人とも宮里そばをいただいた直後でしたので、腹いっぱいになっていました。

ーーー 果たして別腹があるのかどうか。

 この道の駅許田には、いつもよく購入している目当てのサータアンダギーの「三矢」がありました。

 このアンダギーは、非常に評判よく、これを買ってくるようにと地元の「おばあ」にも依頼されていました。

 そこで、まずプレーンを3個買いました。これを、それぞれに1個ずつ渡して賞味していただきました。

 もちろん、かれらは、その時点で別腹になっていたようで、それを喜んで受け取り、すぐいに食べ始めました。

 じつは、私の方でも別腹が空いていて、かれらと一緒に、その店の前に置かれているベンチでいただきました。

 まず、Sさんが、「これはヤバイ!」と驚きの声を発しました。

 そのヤバイという意味は、「こんなにおいしいものを食べたことがない」とのことだそうでした。

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               三矢のサータアンダギー売り場
 
 この写真からも明らかなように、いついっても、この店頭においてお客さんが絶えることはありません。

 わずかに一間の間口で従業員が2人か3人で切り盛りされています。

ーーー この繁盛ぶりだと、日曜祭日など多い時には、1日1万個は売れているのではないか。1個90円だから1日の売り上げは90万円になるはずだ!

 やはり、格別においしいものは、多くの大衆が解るのだと思いました。

    それにしてもSさんの食べっぷりは尋常ではなく、この最高水準のお菓子にすっかり魅せられたようでした。

 おそらく、この味に達するまでに相当な工夫と苦労があったのでしょう。

 これまで沖縄で最高といわれていた那覇空港でもよく売られているAというサータアンダギーの味をはるかに勝っていて、これを格別の味というのでしょう。

 また、この三矢のアンダギーの存在は、沖縄の食文化の水準の高さを示しており、その背後には古くからの沖縄の人々の食への拘りがあって初めてもたらされたことを示唆しています。

 結局、その日は、それぞれがひとつづつ平らげた後に、プレーンを40個買って帰りました。

 あまりもの大量買い定員さんも驚いていました。

 当然のことながら宿舎に帰ってからも、このアンダギーの評判はよく、
親戚一同のみなさんに配布され、あっという間になくなってしまいました

 その一人に中学生がいましたが、かれは、それを一つ食べたすぐその後で、「もうひとつ食べたい」といっていました。

 これこそ、三矢のサータアンダギーの力だと思いました(つづく)。