昨日の続きです。

 大分県病院学会年会における特別講演は2つありました。

 これらを音声のみで拝聴しながら、気になったことを2つ紹介しておきましょう。

 その第1は、日本経済のバブル崩壊が起こると相当数の病院が倒産することが強調されていたことでした。

 先日(10月26日)、厚生労働省は、全国の公立病院や日赤などの公的病院のうち、診療実績が乏しいと判断した424病院に統廃合を含めた再編の検討を求めることを決めました。

 これは、過剰とされる病床数の削減を踏まえた議論を促すことを狙った異例の措置だそうで、具体的な病院名まで公表されています。

 これについては、強制力はないものの、対象病院は来年9月までに具体的結論を示すように要請されていますので、指名された病院は大変なことになっているでしょう。

 これに大規模な経済不況がやってくれば、これらの病院を含めて相当数の病院が苦境に陥ることになるでしょう。

 その深刻な経済不況の到来がさまざま方面から指摘されています。

 約10年のサイクルでやってくる景気後退への突入開始、米中経済戦争、日米貿易協定における隠し事、日韓政治経済摩擦、欧州における複数の有力銀行の倒産危機、英国のEU離脱に伴う莫大な経済損失、アルゼンチン経済のデフォルトなど、深刻な否定的状況は相当数指摘できます。

 また、最近の日米株価の高騰は、先のリーマンショックの時と同じで、その後から急落するという指摘もあります。

 深刻な不況に陥ると病院に行きたくても治療費がなくて行けなくなります。

 そうなると病院側も困りますので、大きな不況がやってくれば、そこから抜け出す方法を考えることが重要であり、それに対応するには、「忠恕」、そして「心医」を徹底していくことが不可欠と思われます。 

 同時に、その惨事を座して待つわけにはいきません。

 この大不況によって、これまでの大企業と下請け、中央官庁と地方自治体、中央組織と下部などの縦型社会が大きく瓦解していくでしょうから、地方にいる私たちは、それとはまったく反対の横型連携を開発洗練させ、それを持続的に発展させていくことが何よりも重要です。

 幸い、地方には、大企業や中央組織が見出せないニーズがいくつも横たわっていますので、これを深く掘り起こしていくことに一つの活路があるのではないかと思います。

 一つの深掘りがなされると、そこには必ず普遍的な要素が含まれていますので、それを踏めて次の開発が可能になります。

 この連鎖を辿って行けば、十分に今の時代にふさわしい持続的発展の軌道に乗っていくことが可能になるのではないでしょうか。

 2つ目に気になったことは、政府がひところのように介護施設の増設を主張しなくなったことが指摘されたことでした。

 日本社会において未曾有の超高齢化社会の到来に備えて、介護老人保健施設などが不足することを盛んにいっていましたが、今ではそれが影を潜めます。

 その理由は、そのような施設を増やしても人が集まらないから役に立たないことを悟ったことにあると説明されていました。

 たしかに、介護施設では慢性的な人手不足状態に陥って、その介護スタッフの確保が大変であると聞かされています。

 給料は安い、仕事はきつい、専門職としての勉強をしなければならない、高齢者が相手ですので、そのコミニュケーション力も必要になります。

 こう考えると、よほどの志を持たないと従事できない仕事のひとつといえます。

 このような状況を踏まえますと、要介護者だけでなく介護者の事情もよく考慮した開発を行うことが重要になります。

 たとえば、高齢者ほど頻尿になりやすいことから、夜間における要介護者50名のトイレ委に行く回数は300回前後になります。

 これを2人でケアするとしますと、この300回を熟すには、それこそ一睡もできない重労働になってしまいます。

 この状態での仕事を週に何回か行っていると介護者自身が病気になり、最後には病気になってしまいます。

 この問題を解決するとすれば、この夜間のトイレ回数を半減させることを可能にさせる開発が重要であり、それが可能になれば、要介護者と介護者の両方のことをよく考えた開発という受け留め方をしてくださるのではないでしょうか。

 安い給料とはいえ、日本社会においては人件費が一番高くなっていますので、それをかなり節約しながら、安全安心で効果的な生活リハビリが行われるような工夫が求められているのだと思います。

 この観点から、私どもは、中津市にある介護老人保健施設Nとの共同研究がこの5年にわたって進められています。

 ここでは、高齢者のニーズに則したきめ細かいケアがなされ、その生活リハビリに関する研究成果が積み重ねられています。

 本病院学会においては、その研究発表とポスター展示も行われました。

 また、㈱ナノプラネット研究所としては光マイクロバブルの足浴装置の展示もなされ、そこに来られた方々との情報交流も行われました。

 この展示会に来られた方々のなかでは若い女性が多く、そのほとんどの方がストッキングを掃かれていましたので、これでは足浴を試すことができませんでした。

 こちらも、このような対応不足があり、ここは知恵を絞る必要がありますね。

 川嶌先生をはじめ、そのスタッフの方々や日ごろ親しくしている企業の方々ともゆっくり話ができましたので、それはそれでよい機会を得たことになりました。

 帰りは、その準備も含めてよく対応ができましたので、久しぶりに「浜勝」に行ってトンカツをいただくことができました。

 浜勝もそれなりに進化していて、かつてよりおいしい「トンカツの味」を楽しむことができました(この稿おわり)。

 
retasu
リーフレタス