沖縄2日目は、初秋のここちよい晴れ日でした。

 大分では、すでに晩秋を迎え、朝夕はかなり冷え込んでいました。

 それが一転して初秋に戻り、半袖一枚になって出かけました。

ーーー 今日は、沖縄北部にある植物工場に行って作業をする予定だ!

   ここは、昨年8月20日に光マイクロバブル装置を導入して以来1年余が経過しました。

 この間に、いくつかの紆余曲折があったものの、「真夏にレタスを!」という工場主の願いは達成されてきました。

 その貴重な成果をまとめておきましょう。

 ①ハウス内温度が真夏時に45~50℃になっても高温障害を起こさず、立派に高級レタスが栽培できた。

 これは日本初の快挙といえます。

 なぜ、このような快挙が実現できたのか、これについては克明な科学的検証が必要といえますが、それらの要因はより明らかになり始めています。

 ②上記の極端な高温障害を克服するとともに、重要なブレイクスルーの課題だったのが栽培期間の短縮問題でした。

 もともとの目標は、以前の栽培期間の半減化でした。

 装置設置当初は、この目標に向かって順調に推移し、1.3倍の短縮化にまで達したところで台風が襲来し、ここで5日間も電気が停止され、すっかり野菜が弱ってしまいました。

 その後、この弱体化が誘因となり若干の不具合が発生していましたが、それも克服して、その栽培期間の短縮は1.5倍化(2倍化は半減を意味している)にまで達していました。

 この短縮化は、そのまま生産額に関係しますので、非常に重要な到達目標と考えられていました。

 ③その成長促進は、その高級レタスの高品質化をもたらしました。

 その端的な変化の第一は、味の改善がなされたことでした。

 シャキシャキ、パリパリ感が増し、噛み応えがより出てきました。

 また、噛むほどに出てきていた嫌味がほとんどなくなり、逆にほのかな甘さが出てきて旨さを覚えることができるようになりました。

 緑色が増し、艶が出てきて、水分も豊富になってより高級感のある味に変化してきました。

 これらは、光マイクロバブルの供給によって根が育ち、それを実現することによって葉も育つ、という光マイクロバブル固有の作用効果がもたらされたと判断しています。

 そこで、これをさらに発展させて、当初の目標であった栽培期間の半減化をめざすことに知恵を絞ることにしました。

 ①本工場の場合、溶液栽培を行っていますので、それが長時間運転していると、それが装置のある部分に溜まりやすくなり、結果的に光マイクロバブルの発生量がやや減少してしまうことをどう改善するのか?

 ②地下タンク内に植物の根の小片が流入して、それが目詰まりに結びついていましたので、この抜本的な改善をどう図るか?

 これらの課題可決をどう図るかを詳しく検討し、その改善案を工場主に提示しました。

 この方は、直観に優れた持ち主で、その改善案をすぐに快諾されました。

 今回の植物工場における点検と作業は、この①と②に関することであり、何をどうするかは予め検討していましたので、すぐに取り掛かることができました。

 初秋の季節とはいえ、ハウスの中はすでにかなり温かく、ここちよく作業を進めることができました。

 おかげで昼過ぎには、この作業をほぼ終え、残ったポンプ再設置と配管の作業は現地の水道屋さんに任せることになりました。

 おそらく、これらの改善によって上記の到達目標にかなり接近していくのではないかと思いました。

 そこで、この野菜工場の写真撮影を行いながら、各水路におけるレタスの試食を行いました。

 それらがどんな味なのかを試すことは非常に重要なことであり、それは見た目では決してわからないことですので、丹念に舌で確かめて周りました。

 その結果、レタスの成長の程度によって、その味がいずれも微妙に異なっているという重要な現象が起こっていることに気付きました。

 これは、私どもが行っている実験においても同じことが起こっていましたので、それはありうることだと納得し、次々に試していきました。

 まず、出荷サイズになってくると、その味が落ち着き、かすかにあった嫌味成分が抜け落ちていることを確かめました。

 成長過程にある出荷サイズ前のレタスは未成熟であり、それが味に現れていたのでした。

 そうであれば、成長の度合いによって味が違うということになりますので、今度は、さらに未成熟のレタスを試してみることにしました。

 じつは、ここで吃驚するような発見があったわけですが、そのことについては工場主との機密協定に触れることですので、これ以上に詳しく説明することはできません。

 これは、一種のブレイクスルーのようなもので、これによって大きな壁の突破が可能になることですので、きっと、光マイクロバブルの女神が、それをそっと教えてくれたのでしょう。

 そのことを夕食に誘われた際に、その工場主に教えると、かれは大いに喜ばれていました。

 これは、私どもにとっても高温障害をどう乗り越え、さらにその特色をどう生かして光マイクロバブル植物活性水耕栽培技術を高度に発展させることにおいて新たな道が開いたことを意味しますので、真によい体験的実践となりました。

 こうしてよい汗をかいた後で、この植物工場を後にしました。

 周囲には、サトウキビの穂がたくさん出ている畑があり、それらが秋風に揺れていました。

 この植物工場、いよいよ、これから、その本道を歩み始めることになりますね(つづく)。 

satoukibi
サトウキビの穂