水の口湧水の水を持ち帰って光マイクロバブル水実験を行いました。

 これは、その水を専用の光マイクロバブル発生装置に入れて一定時間光マイクロバブルを発生させることによって、その水質を調べる実験でした。

 この実験における特徴は、おいしい水はよりおいしくなり、あまりおいしくない水でも、それなりにおいしくなるという傾向を示すことでした。

 しかし、この水の口湧水の場合は、飲んだ際に感じる硬質成分を除去、あるいはほとんど減ずることができるかどうかが問題でした。

 結果的に、この硬質的な成分については、やや緩和したものの、それを完全に除去することはできていませんでした。

 おそらく、この硬質的ものとして感じた成分が、その水に含まれているミネラル成分と関係していたのでしょう。

 この光マイクロバブル実験においては、そのミネラル成分を大きく除去、あるいは変質させることはできません。

 これは、従来から同様の実験を行ってきた結果の傾向に沿ったものでした。

ーーー これが左官屋さんがいっていた水の味なのか。

 河宇田湧水(竹田市)、水の口湧水(杵築市)に続いて、日出町の山田湧水にも出かけました。

 ここは、JR豊岡駅から北西の山手に向かって2㎞のところにありました。

 西側に小山になった森があり、その麓から湧き出た「山田湧水」がありました。

 この地区をはじめとして、日出町には湧水が多く、多くの町民が、これらの湧水を生活用水として利用されています。

 豊かな湧水の里、これが日出町であり、この湧水が海にまで流れ出して、有名な「城下カレイ」が育まれています。

 この湧水まで車で接近でき、蛇口を捻るとすぐに湧水を汲むことができました。

 早速、この水を飲んでおいしさを調べてみました。

 まずは、水の口湧水と比較すると、例の硬質の成分は存在しなかったので飲みやすさを感じました。

 しかし、欲をいえば、竹田の河宇田湧水のようなほのかな甘さや純粋さにやや欠けていて、その分だけインパクトに欠けているように感じました。

 この水を持ち帰り、同じように光マイクロバブル実験を行い、その改善を試みました。

 よりソフトな飲み口になり、甘さもやや増えてきて、その限りではおいしさも向上していましたが、総合的には河宇田湧水を大きく勝るまでには至っていないと判断いたしました。

 しかし、この判断はあくまでも私の個人的な「水利き」の結果であり、読者のみなさんも、そのことをよくご理解いただけますようによろしくお願いいたします。

 こうして私の水利き行脚が始まり、それらの比較が可能になりました。

 また、それらの名水の光マイクロバブル実験も行い、次の傾向が明らかになりました。

 「原水がおいしいほど、その光マイクロバブル水もよりおいしくなる。

 しかし、その光マイクロバブル水化によって、原水が元来有するおいしさを飛び越えることはできない。

 原水における水のおいしさを順番に並べると一番が河宇田湧水、山田湧水、水の口湧水の順になりますが、それぞれを光マイクロバブル水にした場合も、これらのおいしさの順位が変わることはない」


 この結果を踏まえて、私の水行脚は、国東半島の中央部、両子山の麓にある「走水観音湧水」にたどり着きました。

 ここは、周囲に人家や畑がなく、標高720mの両子山山麓から沁みだした自然水であり、古くから地元の方々に親しまれてきた湧水でした。

 地元の水愛好家によれば、この走水観音湧水が一番という評価もあり、私もワクワクしながら、この水を汲みに行った記憶があります。

 ここには、崖の傍の高い位置に石造りの観音様と燈籠が祀られており、その間からいくつもの水が湧き出していました。

 この水は、竹で作られた水路に注がれ、その流水を汲み取ることができます。

 深い森に閉ざされた両子山は火山性であり、おそらく、その噴火によって噴出された岩石堆積層に水が浸透し、そこから清らかな水がゆっくりと湧き出してきているのだと思います。

 次回は、この走水観音湧水の形成機構、原水の特徴、光マイクロバブル水の結果について詳しく解説することにしましょう。

 少し、遠回りになりましたが、国東半島水のメインに切り込むことになりました(
つづく)。

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 国東半島に形成された丘と森(国東半島の中心部に両子山火山群があり、そこから放射状に丘が形成され、その丘同士の間に谷と平地が形成されていて、これらが「六郷」と呼ばれている)