地域に根差した光マイクロバブルの取り組みの2つのうちの1つが、やや進展を見せ始めました。

 この支援は、その当事者の方の志とやり方に賛同したものでしたが、これには、かなりの困難な問題がありました。

 それは、その栽培において、無農薬、無肥料という方式が採用されていたからです。

 これによって、前者の問題においては、害虫が発生する、これをどう防ぐかが非常に重要な問題となりました。

 周知のように、害虫さんは、植物のおいしいところを目当てにやってきて、あっという間に繁殖し、植物を傷めて売り物にならないようにしてしまいます。

 これについては、私にも苦い経験があり、害虫の王様的存在であるアブラムシとの格闘を思い出します。

 やっかいなことに、この王様は、羽根を持っていて空中を飛び回りますので、どこからかハウスのなかに入ってきて、いつのまにか蔓延るようになります。

 そこで、このままにしておくものかと、こちらも敵意を持って駆除方法を考えるのですが、なかなか良い方法を見出すことはできません。

 ネット上にはさまざまな情報が掲載されていますが、本当に成功するような話はほとんど紹介されていない、そのことがよく解りました。

 さて、後者については、その植物の代謝をよくすること、また、そのためにハウスの環境条件を活かしてやることが重要です。

 そのために、必要な支援を行い、アドバイスも行ってきました。

 その結果、みごとな改善がなされるようになりました。


 その成果を何度も確かめ、これだったら間違いはないと思い、この試食を共同研究先の先生にお願いしました。

 そしてらどうでしょうか。

 真に、すばらしい反響が得られました。

 お子さんが、日ごろはまったく食べないのに、それをパクパク食べて驚きましたといって、それを買いたいといってきたのです。

 そこで、双方の希望を調整して、互いに納得いく方法で、その売買が始まりました。

 先日は、その医院を訪ねた折に、受付のお二人の方々も、それをいただいて感激したと大喜びでした。

 早速、この反響を伝え、農家の方にも喜んでいただきました。

 信頼できる方に、本物を届けて喜んでいただく、今の時代、このやり方が一番有効で大切だと思いました。

 こうして、この信頼の輪を徐々に広げていく、これこそ今の時代にふさわしいプロジェクトの方法ではないかと、その重要性を再認識いたしました(つづく)。


季節外れの高砂百合