この3750回の記念シリーズが、早くも、そこはかとないおもしろさを見せ始めました。

 何よりも、当のご本人が、その結果に胸躍らせるようになってきたのですから、それだけでもすばらしいことではないでしょうか。

 きっと、生き生きワクワクとは、このようなことをいうのでしょう。

 よい意味で、これまでに作られてきた「固定観念」が少しも通用しなくなり、それが足元から崩れ始めたことを示しています。

 「いったい、今の事態をどう考えたらよいのか。この事態を踏まえて、何をどうやって行けばよいのか?」

 こう考えているうちに、目の前の状況が先に進んでしまっているので、頭が着いていけない事態に陥ってしまった、どうしよう、という混乱が起きているようでした。

 この常識破りの事態がわずかな混乱を生み、それがあれよあれよという間に膨らんで、その非常識で脳内がいっぱいになってしまったからではないかと思います。

 この新たな混乱が起き始めた源は、大分県の国東半島にある小さな畑にありました。

 国東半島は、その中心部に両子山があり、そこから、なだらかに下って海に至るという地形を有しています。

 山と山の間には、小さな平地を含む谷があり、これが6つあることから昔より「六郷」と呼ばれてきました。

 この谷合の平地で農業が営まれ、コメや野菜が作られてきました。

 この地域は、「日本の地中海」と呼ばれるほどに、太陽が燦燦と降り注ぐ、温暖であることが特徴であり、空気はきれいで、風雨も滞ることなく過ぎていきますので、昔から農業を営むには、とても優れた土地でした。

 土質は、中国地方と同一の真砂土、これが温暖な気候によって長い間に風化され、半島中央部から流れ出てきた土によって田畑が形成されてきました。

 その国東半島の中心に両子山(標高721m)があり、これを中心にした火山群によって半島が形成されたようです。

 この山頂から海までは約15㎞、速やかに雨水が海へと流出していきます。

 しかし、地下には硬い岩盤層があるようで、ここでは、それこそ長い年月をかけて海へと流動していきます。

 この涵養された水を農業用水や飲用水として利用するために、地下30~100mまでボーリングをして水を汲み上げています。

 最近になって、この国東半島の水を研究する機会が増えてきました。

 国東半島における有名な湧水が、両子山の麓にある「走水観音湧水」です。

 この水は、柔らかくて甘いおいしいことで有名であり、地域のみなさんによく愛されていますので、これを名水の基準にすることにしました。。

 ある時、国東市富来にある知人宅で、そのボーリング水を飲ませていただいたところ、あまりのおいしさに吃驚しました。

 この評価は、走水観音湧水に劣らない、あるいは、それ以上である、という意見まで出てきました。

 「そうか、国東半島は、おいしい水が涵養されている地域なのか!」

 こう思って、半島各地の水を試飲するようになりました。

 その結果、市街地からの流入のある地下水を除けば、国東半島の中央部、すなわち両子山より数㎞~約10㎞以内では、格別においしい水があることが明らかになりました。

 それ故に、このボーリング水で育てた米や農作物がおいしいのです。

 これは全国共通の特徴といってよいことです。

 私が済んでいた山口県においても、このような地域がありました。

 しかし、この水の格別のおいしさは、地元のみなさんには、あまり深く認識されていないようです。

 私は、長年、水の研究をしてきましたので、飲料水の善し悪しが少々解るようになりました。

 つまり、酒利きならぬ「水利き」ができるようになったのです。

 ある時、飲料水メーカーが、水がおいしくなくなった原因を調べてくださいと言ってきたことがあり、その原因を突き止めたこともありました。

 この「水利き力」で、国東地方の水を調べて周り、その優れた特徴が判明してきました。

 その結果については、どこかで明らかにしたいと思っていますが、ここでは、その水がおいしいところで育つ農作物も、必然的においしくなることに注目することにしましょう。

 ところで、その水のおいしさと光マイクロバブルの関係は、どうなるのでしょうか?

 読者のみなさまも、この関係について興味を持たれるに違いありません。

 その結論は、格別においしい水ほど、より格別に光マイクロバブルでおいしくなることです。

 この特徴を最高度に生かすようにする、これが私どもの光マイクロバブル技術の重要なノウハウのひとつなのです。

 要は、そのノウハウをいかに巧妙に適用し、それによって現在の問題を実践的に解決し、そこから新たな課題探究に向かうことができるようにすることです。

 「百聞は一見に如かず」を捩れば、「百の説明よりも一の実践」が優れているのです。

 換言すれば、冷たくて格別においしい水を、光マイクロバブルで「より格別においしい水」にしてやればよいのです。

 最初のブレイクスルーは、ある野菜の生育不良を乗り越えることでした。

 生育不良は、高温や日照不足が引き金となり、野菜にストレスが溜まることによって引き起こされます。

 これらのストレスが少々蓄積されていても、それを容易に吹き飛ばす生命力を持たせることが重要でした。

 どうやら、この最初の関門をみごとに突破し、それによって、ご本人の笑顔が出現したようです。

 この笑顔こそ、光マイクロバブルという技術が、この地域の農作に根ざすことができた証明ではないでしょうか。

 しかし、関門は、これのみではありません。

 おそらく、第二、第三が待ち構えているのではないかと思いますので、悠長に構えていては、上手く対応できないかもしれません。

 まだまだ、先は長く、それを三段跳びに例えれば、最初のホップにすぎません。

 この地域に根ざすおもしろさは、次のステップにおいて、ますます豊かになっていく必要がありますね
(つづく)。

edamame 枝豆用大豆畑(国東市安岐町)