大分県の国東半島は、その付け根の部分にかなり山々が林立して陸からの出入りが制限されています。

 一方で、海の方は、豊後灘、瀬戸内海への出入りが盛んで、昔から海上交通によって開かれてきたところです。

 そのせいで、経済的には陸地側からの出入りにおいて各種の制約を受け、一方で海においては豊富な漁業資源を収穫することができていました。

 前者においては、資本主義で中央集権的な進出が遅れた地域のままであり、それが、物価を都心部並みの物価を挙げることを押しとどめています。

 また、後者の事情は、魚介物を供給する側として高くできないという事情も影響して、それらが品質が良いにもかかわらず安いという状況を作り出しています。

 ある時、大分市内に住み、一番のデパートの地下で食品を買うことを常としていた主婦を国東でよく買い物をするスーパーに案内したことがありました。

 「安い、すばらしい」

 彼女は、この言葉を連発して驚かれていました。

 なぜなら、彼女の主婦感覚としては、そこに並んでいる品々が、いつものところよりも1/3の価格だと思ったからでした。

 これは、私が、7年前にこちらにやってきて驚いた感覚と同じでした。

 この違いは、小さくなく、年金暮らしをしている私にとっては、金が余るか、足りなくなるのいずれかに転ぶ問題ですので、ある意味で深刻な問題でした。

 すなわち、国東では、年金生活が十分にでき、豊かな海の幸、山の幸を楽しむことができるのです。

 現在の都会では、中央だけでなく地方都市においても、これとは反対にまともな生活ができなくなっています。

 かつては、ちょっと高いけど、豊富な品ぞろえで便利と思われたコンビニが、今や、その商品を買う高齢者が少なくなって、四苦八苦の経営を余儀なくされています。

 よほど頭を使って、消費者の望むものを商品化していかないと、コンビニ危うしの状態に陥り始めているのです。

 おそらく、この状況は、消費税10%という無茶苦茶な政策によって、さらに深刻になり、今までのように生きていけない状況を生み出すようになるでしょう。

 消費税8%と10%では、わずかに2%しか変わりませんが、いざ、売る側で10%もの消費税を付加してうると、「これは高すぎる!」ことを痛感してしまうのです。

 そして、これは「天下の悪法」である、水戸光圀や大岡越前が生きていれば、このようにいって、その為政者を戒めることでしょう。
 
 話が横道に反れました。

 安くておいしい、国東の海の幸のひとつを紹介しましょう。

 近くのスーパーで買ってきた「海鮮丼」です。

 別府湾で獲れたシラス、豊後灘の鯛、ハマチほかの刺身、マグロ、卵焼きなどが豪華に載せられています。

 もちろん、昼飯としては豪華版、大変なごちそうであり、感激しながら、その旨さを噛みしめながらいただくことができました。

 新鮮度も抜群で、これがわずか299円なのですから、読者の方々も、ここにおいては安くて新鮮、旨いかがよくお解りのことでしょう。

 これが、国東の豊かな現実なのです。

 いつのまにか、「国東よいとこ一度はお出で、魚は旨いし、ねーちゃんはきれい!(笑い)」と、どこかで聞いたフレーズを口ずさんでいました(つづく)。

kaisenndonn 海鮮丼