先日、墓掃除の後に、宇佐市院内にある道の駅「院内」に立ち寄りました。

 小さな道の駅ですが、宇佐市院内地方を中心にして珍しい名産が並んでいます。

 また、新鮮な野菜が安く買えますので、これも魅力的です。

 この時の私の目当ては、「ベタの潮風干し」でした。

 これは、地元ではレンチョウ、広くは舌ヒラメの子供サイズのものを潮風に晒して乾燥させた干物のことです。

 宇佐市長洲や豊後高田市の特産ですが、あまり広くは知れ渡っていないようです。

 これをコンロであぶって焼き、熱々のご飯と味噌汁があれば最高水準の朝飯になります。

 以前は、本家の長洲で売り切れても、この道の駅にはたくさん売れ残りがありましたので、たやすく買えると思っていたのが間違いで、いつもの冷蔵場所を探しても一袋も残っていませんでした。

ーーー どうしようか?

 あると思って楽しみにしていましたので、がっくり、茫然としていました。

 第二候補の名物「ガン汁(川ガニで作ったスープ)」もなく思案に暮れていると、目の前の冷蔵ボックスのなかに見たことのない冷凍物がありました。

 手に取ってみると「鱧のみりん干し」と書かれていました。

 そういえば、ここは鱧が良く獲れる海ですので、このようなものがあってもおかしくないとは思いましたが、その味醂漬けは初めて見るものでした。

 価格は810円、手ごろな値段で、珍しもの好きの私ですので、それに「ベタ」を買えなかった腹いせもあって、これを2袋買いました。

 この干物の写真を示しましょう。

hamonomirinn
鱧のみりん干し
 
 見るからにおいしそうな干物ですね。

 おそらく、新鮮な鱧を潮風に充てて干し、それを味醂に漬けて、さらに干すという作業を通して出来上がった一品ではないかと推察しました。

 さて、味の方はどうだったか?

 これは期待通りで、みごとなものでした。

 その味は、広島のアナゴどんぶりに出てくるアナゴ焼きの味付けによく似ていました。

 しかし、歯ごたえは、こちらの方がよく、初めての感動を伴う味でした。

 「これは旨い。これを買って正解だったよ、お母さん」

 それを聞いて彼女も喜んでいました。

 潮風で干されて鱧の旨味が凝縮され、さらに、それにやや甘辛い味醂醤油の味が加わって独特の風味が醸し出されていて、最高水準の干物だと思いました。

 これは、宇佐市長洲にある「ひもの工房」で作られており、上述の「ベタの潮風干し」も同じところの商品でした。

 「どうりで素晴らしい干物に仕上げられていたのか!」

と感心しました。

 地方には、すばらしくおいしい名産があるもので、それを探索して味わい喜ぶことは、とても、素敵でゆかいなことですね
(つづく)。