先週の水曜日31日に、第48回マイクロバブル研究会が開催されました。

 第48回ということは、毎月開催ですから丸4年が経過したことになります。

 国東という地域におけるこの持続には、少なくない意味があります。 

 その第1は、地域にマイクロバブル技術をどう生かすかにおいて粘り強い試みを重ねてきたことです。

 これが、いくつかの成果を生み出すようになり、地域の発展に役立つようになりました。

 それぞれ置かれた事情や熱心さの問題もあり、それらのなかには途中で終わることもありましたが、立派に成果が生まれて今日の発展に結びついているものもあります。

 それらについては、これまでにおいても、その都度報告がなされてきましたので、ここでの紹介は控えますが、それらが熟して、いよいよおもしろくなってきたようで、一つの転機を迎えつつあるのではないかと思います。

 これが第2の特徴です。

 それは、この研究会を起点にして、新たな可能性がいくつも明らかになり、そこに新たな参集が始まったことです。

 それぞれの仕事を懸命に熟しながら、同時に衰退が進んでいる地域に対し、これを何とか再生できまいかという思いが集まり、そこで、「ああだ、こうだ」という論議が重ねられることによって、それが徐々に発展して本物に近づいていく、これが生まれ育てられてきたような気がしています。

 その意味において、本研究会は、重要な第二段階に到達し、小さくない発展期を迎えているように思われます。

 さて、その第48回は、いつものように各研究会員の報告から始まりました。

 最初に、S会員から、今年の農作に関する報告がありました。今の状況は、昨年以上に順調に推移しているようで、その農作における新たな工夫もよい成果が出ているとのことでした。

 今年は、このS会員だけでなく、それがM会員、K会員にも拡大していますので、その規模は100倍以上にも広がっていますので、その暁における収穫が楽しみです。

 2つ目は、M会員から、デロイト・トーマツの社員Sさんとの面談の結果が報告されました。

 このSさんは、ベンチャービジネスの支援をなさっている優れたビジネスマンであり、この方が開発されてきたニュービジネスの関係して、Mさんの仕事ぶりを見学したいという要望があり、この面談が実現しました。

 ここでは、かなりおもしろい話になったようで、Mさんも大変興味を持たれていました。

 このMさんとは、長年ペット洗浄・温浴法の開発において、長年共同研究を続けてきた仲ですので、これをより発展させる課題に結びつくことになりそうで、これも非常に楽しみな萌芽が生まれてきたのではないかと思っています。

 これらの報告に続いて、私が次の話題提供を行いました。

 「国東ベンチャーダイバーシティービレッジ(KVDV)構想について」

 これは、前回のマイクロバブル研究会においてもS会員によって報告されましたので、その後の展開についての報告となりました。

 その第1は、財団法人ダイバーシティークラスター機構の設立準備が進んでいますので、その動きに関する報告がありました。

 そのなかで大分県や関係自治体への働きかけについても、その取り組み状況が紹介されました。

 第2は、KVDVに関するいくつかの前向きの結果が報告されました。

 地元の農家の方の参加表明、東京在住のベンチャービジネス支援をなさっている方の賛同や移住への関心の表明、大分市の企業における国東支店の新設に関する検討など多彩で重要な動きが始まったことが詳しく報告されました。

 なかでも、国東でのベンチャーダイバーシティーに関する動きを東京ほか外部の方々が注目するようになってきたことが紹介され、それに関する議論が盛り上がりました。

 これは、国東に様々な開発問題を検討する「ベンチャースタジオ(仮称)」を拠点として置き、これを基点として先進的なビジネスを展開していくために、国東に地元や外部からのアイデアを集結させようという構想です。

 これまで、個々のベンチャービジネスが飛躍的に発展しなかった理由は、このアイデアの集結と洗練において未熟性があり、これを一挙に改善していこうというもので、研究会のみなさんの、この構想に関する関心はかなりのものでした。

 また、九州地区宗教ツーリズムにおける国東の対応の問題、排泄に関する専門家の参加問題等についても意見交換がなされました。

 こうして充実した研究会になりました。

 いよいよ、前に進み始めましたね。

 次回の第49回は、8月28日(水)18時から、ゲストに佐藤和子先生(元大分大学教授)、木許心源(㈱隼斗会長)さんを招いて開催することになりました
(つづく)。

haze-2 ハゼの花