マイクロバブルフォーム洗浄・温浴法の最大の特徴は、マイクロバブルフォームによる抜群の洗浄を可能にすることと同時に、生理活性を誘起させる温浴作用を発揮できることにあります。

 この場合、生理活性とは、どのような現象をいうのでしょうか?

 それを簡単にいえば、生物の体内において代謝が活発になることだと考えてよいでしょう。

 この代謝において、もっとも解りやすい事例は、血液の流れがよくなることです。

 老化に伴って、皮膚表面付近の血液の流れが少なくなりますと皮膚の艶が無くなり、水分もなくなってかさかさしてきます。

 また、各種の皮膚病も発生しやすくなります。

 これに反するのは若者の肌であり、ここでは皮膚表面付近の血液が大量に流れています。

 私の事例でいうと、50歳の時に、20歳の若者の腕の血流を比較したことがありました。

 その結果は、私と若者では、その血流量において約3倍も違っていました。

 この時の若者と私の年齢差は30歳でしたので、それが血流量における3倍差と対応していたのでした。

 そして、その時に、私と20歳の学生の両方で、光マイクロバブル実験を行いました。

 私の光マイクロバブルによる血流量は、何もしない時と比較して約3倍も増えていました。

 すなわち、この3倍の血流促進によって、その学生の光マイクロバブルないその通常状態の血流量と同じになったのでした。

 これは、光マイクロバブルの血流促進によって年齢差30歳分の血流量を取り戻したことに相当しますので、30歳分若返ったことになるというおもしろい結果を得たことを意味していました。

 しかし、この結果は、水道水で行った実験ですので、そのなかにシャンプー液は含まれていませんでした。

 ご承知のように、シャンプー液を含むと、泡、すなわちマイクロバブルフォームが大量に発生します。

 当然のことながら、このマイクロバブルフォームが大量に発生した液体では、その血流促進作用はどうなるのか、が気になりますね。


 それは私も同じでした。

 そこで、次のような実験計画を立案しました。

 ①光マイクロバブル水を用いてワンちゃんの血流計測を行い、ヒトと同じ結果が出てくることを確認する。

 ②マイクロバブルフォーム水内においてヒトの血流促進が発生するかどうかを調べる。

 ③マイクロバブルフォーム内において血流促進が起こるかどうかを確かめる。


 ①の実験において困ったのは、ワンちゃんの場合、全身が被毛に覆われていますので、その被毛を剃り落とさないと血流計測ができないことでした。

 そこで、あるトリマーにお願してワンちゃんの腹の被毛の一部を剃っていただきました。

 そこにレーザー変位型血流計のセンサーを取り付けて光マイクロバブル実験を行いました。

 ワンちゃんは、ヒトと同じ動物ですので、同一の血流促進が起こることは容易に推測可能ですが、何事も実際にやってのけないと信用しない方もおれますので、この実験を敢行いたしました。

 幸い、この時のワンちゃんは、おとなしくしていましたので、ヒトと同様に、光マイクロバブルによる大幅な血流促進が起こる結果が得られました。

 当然といえば当然のことですが、そのデータをきちんと保持して発言する周到さが、私たち開発者には要求されますので、これは重要なことでした。

 次に、②の実験が行われました。

 シャンプー液を含む水の中で光マイクロバブルを発生させると大量の細かい泡が発生します。

 私たちは、この泡のことを特別に「マイクロバブルフォーム」と呼んでいます。

 その写真を示しておきましょう。

 水中で白く見えるのが、マイクロバブルフォームです。そして、このマイクロバブルフォームを含む水をマイクロバブルフォーム水と呼んでいます。 

マイクロバブルフォーム水
 そこで、このマイクロバブルフォーム水に注目すると、ここには、

 ①マイクロバブルフォーム

 ②水

の両方が存在していることが明らかです。

 このマイクロバブルフォーム水のなかに、血流計センサーを取り付けた手の指を入れ、その部分の血流を計測してみました。

 すると、どうだったでしょうか。

 シャンプー液を含まない水で光マイクロバブルを発生させたときとほとんど同じように大幅な血流促進が起こっていることが確かめられました。

 ヒトの目では、マイクロバブルフォームが白く見えますので、それによって血流促進の具合が何らかの影響を受けるのではないかと思われがちですが、その心配は全くありませんでした。

 つまり、マイクロバブルフォームを含む水の中においても大幅な血流促進が発生することが確かめられたのでした。

 この結果は、その血流促進を実現させる原因が、その液体側にあることを示唆していました。

 それでは、気体成分が圧倒的に多いマイクロバブルフォームのみでは、同様の血流促進が起こるのでしょうか?

 ここは、ご関心の方々が気になるところです。

 私も、そのひとりでしたので、上記③の実験を行いました。

 すると、どうだったでしょうか?

 結果は、わずかですが、同じ血流促進作用が起こることが明らかになりました。

 ただし、この場合は大幅な血流促進ではなく、わずかなものに留まっていました。

 考えてみれば、マイクロバブルフォームを包んでいる部分は液体であり、その液体の膜によって気体が包まれていますので、その液体部分が反応して、わずかな血流促進現象を引き起こさせたと考えてよいでしょう。

 以上、3つの血流促進現象を基礎として、マイクロバブルフォーム温浴法が開発されることになりました。 

 すなわち、マイクロバブルフォーム法とは、優れた洗浄力を発揮させるだけでなく、同様に大幅な血流促進を特徴とする生理活性を誘起させる抜群の温浴力を有していることが明らかになりました。

 ここに、優れた洗浄力と抜群の温浴力を兼ね備えた装置の誕生によって新たなマイクロバブルフォーム洗浄・温浴法が登場することになったのでした
つづく)。