「光マイクロバブル水によってキューティクルが開いた」ことに関して、私たちが到達した仮説は、次のようなものでした。

 「光マイクロバブル水がキューティクルを通してコルテックスにまで浸透し、そのコルテックス内が水分で満たされることによって膨潤し、それに伴ってキューティクルも自然に開く」

 これは、今の段階においては仮説の域を出ることはできませんが、この仮説を持ったことによって、その検証の意味と方法が明らかになったともいえますので、それは小さくない前進といってもよいでしょう。

 このコルテックス内への水分の浸潤によって、被毛は、潤いと艶を増し、しっとりと表現される保湿性に優れるようになり、しなやかで弾力性のある被毛になる準備がと整うことになります。

 さて、ここで、キューティクルが開くと思われる理由をもう一つ指摘しておきましょう。

   これは、淡水における光マイクロバブルの場合ではなく、シャンプー液を含む液体内でマイクロバブルフォームを発生させた時の話です。

 マイクロバブルフォームの平均径は約60㎛ですので、このままですとキューティクルのなかに侵入することはできません。

 この平均径よりも小さいマイクロバブルフォームはいくつもありますし、それらは収縮していきますので、この状態になると、キューティクルへの侵入が可能になります。

 また、マイクロバブルフォームが存在している液体成分も、その侵入が可能になり、そららが、コルテックス内に入っていくことが想定できますので、これも第2仮説として検証される必要があります。
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 上図は、キューティクル間の隙間のなかを通過するマイクロバブルフォームとマイクロバブルフォーム水の概念図です。

 マイクロバブルフォームは、マイナス帯電の効果でキューティクル内の汚れた部分に付着します。

 また、マイクロバブルフォーム水は、マイクロバブルフォームの間を浸透していきます。

 水は、非常に小さい分子ですので、キューティクルの隙間を難なく通過して浸透していきます。

 マイクロバブルフォームは気体、マイクロバブルフォーム水は液体というそれぞれ異なった性質を有していますので、それぞれ固有の性質が発揮されることを配慮しておく必要があります。

 以上で、光マイクロバブル水およびマイクロバブルフォーム水によって髪の毛やワンちゃんの被毛が水分豊富になり、「しっとり」してくることに関する解説を終えることにしましょう。

 この洗浄が終わると、「すすぎ」に移行します。

 トリマーの松林智宣さんは、ここでも新たな発見をなされました。

 次回は、その発見について分け入ることにしましょう
つづく)。

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 マイクロバブルフォーム洗浄・温浴法においてすすぎ中のワンちゃん
(使用している装置は光マイクロバブルP3)