国東安岐港の魚の競りに行ったときに、時々思わぬ掘り出し物にであうことがあります。

 じつは、昨日が、その幸運の日でした。

 その幸運の証を示しましょう。

 
eso
 エソほか

 この写真からも明らかなように、左下にはやや小ぶりの鯒(こち)、大半はエソ、右下は鯛によく似た白身の魚があります。

 このうち、鯒は文句なく味噌汁に、エソは団子にして汁物に入れ、そしてタイに似た魚は塩焼きにしました。

 鯒の味噌汁のおいしさは最高級、今回もおいしいコクのある味を賞味することができました。

 エソは、ミンチ状にし団子としていただくのが定番です。

 そのうち鍋の季節になると食卓に登場してくるでしょう。

 最後は、タイによく似た白身の魚ですが、名前が解りませんでした。

 生きが良かったので、迷わず鉄板焼きにしました。

 鯛に似た柔らかい身で、熱々をおいしくいただきました。

 さて、これらの魚のすべてが100円+30円、真に信じられない安さですが、嘘偽りはありません。

 競りにも値しないと投げやりで決められた値段でした。

 しかし、私どもにとっては大助かりで、これこそ、庶民は、これでよいのです。

 一夜ならぬ二夜のメインディッシュの魚となり、その安さには決して依存しない格別の味に浸ることができました。

 素晴らしきかな、国東の海の幸の人生よ!(つづく)。