前回の記事において示した4つの問題をより詳しく検討することにしましょう。
①キューティクルが通常よりも大きく開いた状態とは、何を意味しているのか。
②なぜ、キューティクルが大きく開いたのか。
③光マイクロバブル水には、キューティクルを自然に開かせる性質があるのか。
④同様に、その性質はマイクロバブルフォーム水にもあるのか。
これまでも示してきたように、キューティクルは、外部から水分が入っていく入り口に相当しています。
この入り口から水分が通過し、その根元にある水分を通過・含有する細胞複合体からコルテックスと呼ばれる被毛の主成分内に浸透・蓄積されていきます。
このコルテックスの組成は、被毛の85%に相当しますので、水分を蓄積するダムのような役割を果たします。
この被毛のダムに水分がしっかり浸透し、豊富になっているのかどうか、これによって被毛の性質は大きく変わります。
そこで、水分が豊富な被毛と乾燥した被毛の簡単な比較を示しましょう。
以上の比較に照らせば、被毛に水分を持たせることがいかに重要かがよくお解りになるでしょう。
さて、読者のみなさまのなかには、この比較図を見られて、「おやっ」と思われる方がおられるかもしれません。
それは、左側の方の被毛が大きく、そして右側が小さく描かれているからです。
水分が豊富に含まれると被毛が膨らんで大きくなる、このような観察を行ったことがあるでしょうか。
この問いには、ほとんどの方が「ない」と回答されるでしょう。
それが、これまでの常識であり、水分を含んでも、被毛が大きく膨らむほどの変化は起こりません。
ところが、光マイクロバブル水の場合は、この常識が通用しないのです。
これまでに、いろいろなもので、この浸潤実験を行ってきましたので、その事例を少し紹介しておきましょう。
まず、ヒトの場合においては、手足の指が膨らんで大きくなります。
小豆や黒豆などの豆類も随分変化し、その大きさは2倍近くになることも観察されています。
また、剥き海老においても同様の現象が起こりました。
これらを踏まえますと、光マイクロバブル水やマイクロバブルフォーム水において、キューティクルからコルテックスへの浸透能が増し、両者において水分含有量が増し、それによってコルテックスとキューティクルが膨潤したのではないか、この仮説が成り立ちます。
これまでいってきたように、光マイクロバブル水内でキューティクルが自然に開いた理由は、キューティクルおよびコルテックスへ水分が豊かに浸透し、そのことによって、その両者が膨潤したことで、キューティクルが、見かけ上開いたように見えた可能性があるように思われます。
この科学的な検証をきちんと行うことが非常に重要ですので、ここでは、その仮説を提示することに留めておくことにしましょう。
キューティクルおよびコルテックス内に十分に水分が浸透を遂げていくと、「しっとり」感がでてきます。
そして、潤いのある、瑞々しい、艶のある被毛が形成されるようになります。
逆に、その浸透性が低い場合には、パサパサ、ボサボサの手触りになり、折れる、艶がない、被毛のボリュームダウンが起こります。
この両者における差異は非常に大きく、トリマーにとっては、この「しっとり感」をいかに引き出すかが腕の見せどころだったのです。
ここで上記③と④の疑問についても言及しておきましょう。
上記の仮説が正しければ、光マイクロバブル水は、キューティクルを大きく開かせる可能性を有しています。
それは、キューティクルから水分がコルテックスの内部にまで浸透することによってキューティクルとコルテックスを膨潤させることで可能になります。
④については、マイクロバブルフォーム水の液体部分は、光マイクロバブル水と同一と考えてよいので、同じ傾向を示すといってよいでしょう。
以上を踏まえますと、上記の仮説をいかに科学的に証明していくのか、これが重要な課題となります。
この検証の方向と内容は定まりましたので、後は、そう遅くない時期に、その実証に取り組むことにいたしましょう(つづく)。
この入り口から水分が通過し、その根元にある水分を通過・含有する細胞複合体からコルテックスと呼ばれる被毛の主成分内に浸透・蓄積されていきます。
このコルテックスの組成は、被毛の85%に相当しますので、水分を蓄積するダムのような役割を果たします。
この被毛のダムに水分がしっかり浸透し、豊富になっているのかどうか、これによって被毛の性質は大きく変わります。
そこで、水分が豊富な被毛と乾燥した被毛の簡単な比較を示しましょう。
以上の比較に照らせば、被毛に水分を持たせることがいかに重要かがよくお解りになるでしょう。
さて、読者のみなさまのなかには、この比較図を見られて、「おやっ」と思われる方がおられるかもしれません。
それは、左側の方の被毛が大きく、そして右側が小さく描かれているからです。
水分が豊富に含まれると被毛が膨らんで大きくなる、このような観察を行ったことがあるでしょうか。
この問いには、ほとんどの方が「ない」と回答されるでしょう。
それが、これまでの常識であり、水分を含んでも、被毛が大きく膨らむほどの変化は起こりません。
ところが、光マイクロバブル水の場合は、この常識が通用しないのです。
これまでに、いろいろなもので、この浸潤実験を行ってきましたので、その事例を少し紹介しておきましょう。
まず、ヒトの場合においては、手足の指が膨らんで大きくなります。
小豆や黒豆などの豆類も随分変化し、その大きさは2倍近くになることも観察されています。
また、剥き海老においても同様の現象が起こりました。
これらを踏まえますと、光マイクロバブル水やマイクロバブルフォーム水において、キューティクルからコルテックスへの浸透能が増し、両者において水分含有量が増し、それによってコルテックスとキューティクルが膨潤したのではないか、この仮説が成り立ちます。
これまでいってきたように、光マイクロバブル水内でキューティクルが自然に開いた理由は、キューティクルおよびコルテックスへ水分が豊かに浸透し、そのことによって、その両者が膨潤したことで、キューティクルが、見かけ上開いたように見えた可能性があるように思われます。
この科学的な検証をきちんと行うことが非常に重要ですので、ここでは、その仮説を提示することに留めておくことにしましょう。
キューティクルおよびコルテックス内に十分に水分が浸透を遂げていくと、「しっとり」感がでてきます。
そして、潤いのある、瑞々しい、艶のある被毛が形成されるようになります。
逆に、その浸透性が低い場合には、パサパサ、ボサボサの手触りになり、折れる、艶がない、被毛のボリュームダウンが起こります。
この両者における差異は非常に大きく、トリマーにとっては、この「しっとり感」をいかに引き出すかが腕の見せどころだったのです。
ここで上記③と④の疑問についても言及しておきましょう。
上記の仮説が正しければ、光マイクロバブル水は、キューティクルを大きく開かせる可能性を有しています。
それは、キューティクルから水分がコルテックスの内部にまで浸透することによってキューティクルとコルテックスを膨潤させることで可能になります。
④については、マイクロバブルフォーム水の液体部分は、光マイクロバブル水と同一と考えてよいので、同じ傾向を示すといってよいでしょう。
以上を踏まえますと、上記の仮説をいかに科学的に証明していくのか、これが重要な課題となります。
この検証の方向と内容は定まりましたので、後は、そう遅くない時期に、その実証に取り組むことにいたしましょう(つづく)。
コメント
コメント一覧
単にキューティクルが開くという問題ではないという科学的判断を提示し、その是非を問う、さすがですね。
この仮説に照らせば、これまでは、十分にコルテックスの中まで水分を浸透さることが可能だったかという問題も出てきます。
そのことが仕上がり状態の善し悪しにも関係してきますので、ここに注目いたします。博士は、どのようにお考えですか?
この解説によれば、キューティクルが開いたということではなく、キューティクルとコルテックスに水分をいかに浸透させるかが重要な問題になるということでよいのでしょうか。そこのところをわかりやすく説明してください。
当然のこのことが、仕上げの良さにも結び付きますので、それも詳しく今後解説していきます。
この場合、キューティクルの開口の大元の原因は、コルテックスの水分膨潤ではないかと考えたということです。近いうちに、この仮説を検証してみたいと思います。