これまでの「しっとり」に関する考察をまとめてみましょう。

 まず、光マイクロバブル水とマイクロバブルフォーム水を比較します。

 前者は、淡水において光マイクロバブルを発生させた場合の水のことです。

 また、後者は、その淡水にシャンプー液を含ませて光マイクロバブルを発生させることによって大量のマイクロバブルフォームを発生させた水のことです。

 この場合、このマイクロバブルフォーム液と淡水の2種類の液体が存在しますが、実際はそれぞれが混在していますので、それをマイクロバブルフォーム水と呼んでおきます。

 しかし、このマイクロバブルフォーム水は、淡水の成分とマイクロバブルフォームの泡の成分がそれぞれ存在し、それぞれ固有の性質を発揮していると考えてよいでしょう。

 以上を踏まえ、まずは、光マイクロバブルと光マイクロバブル水のキューティクルへの浸入問題を考察することにしましょう。

 すでに述べてきたように、キューティクル同士は、タケノコの皮のように重なり合っていますので、その間を液体が浸入していきます。

 そして、キューティクルの根元あたりにおいてはCMCと呼ばれる細胞複合体の水路(みずみち)があり、ここを伝ってコルテックス内へと水分が移動していきます。

キューティクル
 この時、コルテックスの内部が乾燥して水分を有しておらず、一方でキューティクル内では水分が浸入してきていますので、浸透能(水分が浸透していく作用のこと)が働いて、キューティクルからコルテックスへの水分浸透がなされるようになります。

ki
 このように、水分の浸透は、キューティクルとキューティクルの間を通過してコルテックスに向かいますが、この通貨能が高まることによって、最終的には、コルテックス内に水分が大量に浸透していくことになります。

 ここで思い出していただきたいのは、キューティクルとコルテックスの組成比は15%と85%ですから、その水分含有量を比較すると、後者の方が約5.7倍多いことになります。

 そこで、次に重要な問題は、水分の浸透が、キューティクルの隙間やその根元付近に留まるのか、それともそれを通過してコルテックスの内部まで到達するのかを、どう考えたらよいのかにあります。

 もともとキューティクルは水分を弾いて簡単に中に浸透させない性質を有していますので、単に濡れるだけ、あるいは水分をかけるだけで、その根元まで容易に水分が浸透していくものではありません。

 そのことを識別する際に、キューティクルがかなり開くのか、あまり開かないのかは重要な注目点になります。

 そこで、次の4つもの問題の究明が重要になります。

 ①キューティクルが通常よりも大きく開いた状態とは、何を意味しているのか。

 ②なぜ、キューティクルが大きく開いたのか。

 ③光マイクロバブル水には、キューティクルを自然に開かせる性質があるのか。

 ④同様に、その性質はマイクロバブルフォーム水にもあるのか。

 次回以降において、この4つの検討を詳しく行うことにしましょう

 これらは、非常に重要な問題であり、マイクロバブルフォーム洗浄・温浴法における核心部分でもありますので、少々わかり辛いところもありますが、ご賢察によるお付き合いをよろしくお願いいたしますつづく)。

wannchann
 マイクロバブルフォーム洗浄・温浴中のワンちゃん