2019年も7月に入り、後半に突入しました。

 おかげで、本シリーズも「第二ステージ」に至り、その取り組みが徐々に本格化し始めていますので、これを着実に稼働させていくことが求められています。

 じつは、この関連で、昨日はいくつかが重なった比較的タイトな取り組みとなりました。

 2日前から東京の一流会社の若い社員の方が泊まり込みで来られています。

 朝は、その方を交えて、大分県のSセンター長さんとともに話し合いがもたれました。

 互いの紹介の後に、今の時代に則したビジネスのスタートアップの方法についてかなり熱心に議論が盛り上がりました。

 東京からのお客さんは、大学卒業後にロンドンで経営コンサルタントの仕事をなされ、その後東京でも同じ仕事で活躍されるようになり、直近は大手監査法人会社においてベンチャービジネス支援をなさっておられました。

 一方のSセンター長は、現役のベンチャービジネスの支援を実践的になされていますので、互いのお話は、どんどん噛み合っていきました。

 そして、この話は、ここ国東において、どのようなベンチャービジネスの創生が可能かに分け入っていきました。

 まず、この東京の方に、国東がどのように映ったのかが話題になりました。

 なにせ、若いうちからロンドンで仕事を始めてきたのですから、地域に対する考え方が常人とはまったく違っています。

 仕事は、会社のオフィスに行ってするだけのものではなく、それがきちんとなされておれば、どこにいてもよい、かれは、これを文字通り実行されていました。

 この常識はずれが、どうどうと許容されたのは、彼の抜群の仕事力に対して、会社にはまじめに出てくるが、その仕事力が今一という社員が多いことも影響していたのだと思います。

 おもしろいことに、かれには、歴史と芸術に関する拘りが人並み以上にあり、ビジネスを行う拠点は京都と九州におく、という強い信念を持たれていました。

 なぜ、それが九州なのか?

 それは、実際にビジネスをなされた肌感覚からの直観だったそうで、逆に、東京には、その創生の魅力がほとんどないとも仰られていました。

 「ここ国東も九州ですよ。どうですか、ここを拠点の候補になされたらどうですか?」

 こう、話を仕向けると、どうやらかれの頭のなかで触手が動いたようでした。

 「ここから空港までは、車で4分ですよ。空港利用において、こんな便利なところはありませんよ。羽田で飛行機に乗った時点で家に帰ったという気分になれます!」

 今回の来社においても航空便を利用されていましたので、この利便性はすぐに理解されいました。

 「それに、ここには、抜群においしくて安い海の幸がふんだんにありますよ」


 この誘いの言葉にも説得力がありました。

 じつは、その尽日の夕食に、地元産の、いずれも生きていた鯛とヒラメ、そして新鮮なアジで、かれの舌を唸らせていました。

 「ここでは、みなさんが『贅沢をしなければ、年収百万円で十分に暮らすことができる』とよくいわれています。この安くておいしい魚は、その贅沢には入っていませんよ。現に、私はほとんど年金を消費しないで生活をしています」

 かれの実質的生活費は月25万円だそうで、この半分以下の金額で生活が可能、これが国東なのです。

 これも、かれの心の奥底を揺るがしたようでした。

 真に便利な空港利用、半額以下の生活費と格別の海の幸、これらに続いて3つ目は何でしょうか?

 それは、国東にやってくるビジネスメリットがあるかどうか、であり、これが最大の問題でした。

 ここで、Sセンター長が、最近の国東におけるベンチャーダイバーシティービレッジ構想について、おもしろい切り口を示されました。

 マイクロバブル研究会を基礎にして、多様なベンチャービジネスを考え、検討し、創生していこうということで、有力な方々が集まり始めていることが紹介されました。

 私の相棒が、このSセンター長の発言に続いて、大分のE社との協力の発展についての現在の状況が説明されました。

 じつは、この東京の大手監査法人会社の方は、昨年度において大分県が実施した「ゆけむりアクセラレーションプログラム」において、そのE社を支援されていたのでした。

 運命的出会いとは、このようなことをいうのでしょうか。

 そのゆけむりプログラムの最後のイベントサミットにおいて、かれは、私の相棒のプレゼンテーションを初めて聞き、光マイクロバブル技術の可能性を知ったのでした。

 次回は、そのサミットにおける「運命的な出会い」について深く分け入ることにしましょう
(つづく)。

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ラベンダー