前回の報告の続きです。

    今回は、以下の2つについて報告します。

  10:30~11:00 話題提供③ 「影響力の武器」 稲俊介(ローカルホスト㈱) 

  11:00~11:30 話題提供④ 「脳と卓球・光マイクロバブル」 大成博文(大成研究所) 

 11:30~12:00 総合討論 

 ③については、『影響力の武器』という本の紹介がありました。

 まず、人における「カチッサー効果カチッサーこうか、英: Automaticity)」が紹介されました。

 これは、ある働きかけによって、深く考えることなしに、ある行動を起こしてしまう心理現象のことだそうです。

 たとえば、人に何かを頼む時に単に「何々してもらえますか?」というよりも、「何々なので、何々してもらえますか?」と理由をつけると承諾されやすいそうです。

 ささいな頼みごとの場合は、頼みごとの内容とあまり関係のない理由、こじつけでも承諾されやすく、このような効果のことをいうのだそうです。

 人にものを頼む時は、この効果を利用するとよいですね。

 次に示されたのが「返報性の原理」でした。

 これは、人は他人から何らかの施しを受けた時に、お返しをしなければならないという感情が湧いてきますが、この心情のことをいいます。

 よく、デパートの試食売り場で味見をしませんかというサンプルの提供がなされますが、

これによって、何か買わなければならないような心理に陥ってしまうことがあります。

 ここには、この返報性の原理が適用されているのだそうです。

 次は希少性(きしょうせい、英: Scarcity)、これは、欲される量に比べて利用可能な量が少ない状態のことをいうのだそうです。
 
 この典型的事例として、タピオカジュースが取り上げられました。

 もともとは、台湾で大変流行っているジュースだそうで、私の相棒も台湾で飲んできたそうです。

 これが、日本でも流行り始めているようで、もの珍しさ、新し物好きの日本人にはもってこいのようです。

 最後に、「好意」に関する解説もありました。

 これは、好意を持っている人から購入しやすいという心理のことです。

 これらを含めて6つの心理によって人は物を買うのだそうで、それらのことが詳しく説明されているのだそうです。

 著者は、ロバート・チャルディ―二であり、マーケッテイングにおけるバイブル的書物だそうで、これを詳しく勉強してみる価値がありそうです。

 ④については、脳神経外科医の森照明先生らの研究レポートを勉強させていただき、それらを光マイクロバブルと結びつけて考察しようと思った経緯を説明し、それを本ブログの3650回記念として執筆を始めましたので、その初回の記事を用いて、その話題提供を行いました。

 このなかで、「卓球は脳を活性化し、ボケを防止する」という研究結果に注目しました。

 また、その原因が脳内血管の血流促進に関係していることが突き止められていることにも大変興味を抱きました。

 この血流促進の作用は、光マイクロバブルにおいて認められますので、ここに「重要な共通性」が存在しています。

 そこで、「脳と卓球」に関する研究レポートの成果を学びながら、「脳と光マイクロバブル」の関係についても探究してみようと思いました。

 以上、4つの話題提供について大いに学び深い議論を重ねることができました。

 次回の第25回ナノプラネットゼミは、7月20日(土)9時30分から開催されます(つづく)。
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アガパンサス