ワンチャンを洗浄しても臭いが残る問題は、被毛にごく小さい汚れが付着していて、それを完全に除去できていないことに原因がありました。
また、そのために、洗浄後において4、5日もすると臭いが再発するという新たな問題が出現していました。
この悪循環を完全に断ち切り、臭いの発生と再現を許さなくするには、マイクロバブルフォーム洗浄・温浴法によって、ほとんど完全な洗浄・温浴を行なうことでした。
すなわち、マイクロバブルフォーム洗浄・温浴法によって臭いの源を完全除去することだったのです。
これは、古くからトリマーさんたちおいて問題解決を行いたい最優先課題の一つになっていましたが、これが実現できないままで終わっていました。
それでも、丁寧で臭い除去を気にしていたトリマーは、二度、三度と洗浄を繰り返すしか方法はなかったのです。
ですから、マイクロバブルフォーム洗浄・温浴法の登場は、トリマーさんにとって「待ってました」という願ってもない「革命的出来事」だったのでした。
その第一の革命的出来事は、すでに述べてきたように、手指で被毛をゴシゴシして泡づくりをまったく不要にした「マイクロバブルフォーム」づくりでした。
その第2の出来事が、マイクロバブルフォームによる臭いの完全除去、その再発期間の3倍延長を実現させたことでした。
この2つの革命的現象は、今や世界でトップといわれているトリマーのJさんを唸らせることになりました。
この二つの事実を前にして、かれは、「今までの苦労は何だったのか!」と述懐されました。
じつは、技術の革命的進歩とは、このようなことをいうのであり、このマイクロバブルフォーム洗浄・温浴法の登場によって、Jさんほかのみなさんの苦労は、永久に無くなってしまったのです。
この技術的適用における重要な意味は、次の2つにあります。
その第1は、匠のJさんのトリミング技術が、この方法によってますます進歩したことです。
これまで不可能と思われていたことが、より確実に成し遂げられるようになりました。
先日紹介した被毛のないワンちゃんが回復していった事例は、その典型的なモデルのひとつといえます。
技術は、それを受容した方々の能力に応じて生かされるのであり、おそらく、Jさんにおいては、これからますます驚くような革命的現象が産み出されてくるのではないでしょうか。
第2は、Jさんのように国内外でトップを走っておられるトリマーではなく、普通の、あるいは初心者のトリマーにとっても革命的な出来事がいくつも起こっていることです。
これは、パソコンがなくても、スマホを購入することで、インターネットを駆使してビジネスを行なう世代が生まれてきたこととよく似ています。
トリミング技術を完全にマスターしていなくても、マイクロバブルフォーム洗浄・温浴法を用いれば、その抜群の洗浄力と臭い成分除去によって、ベテラントリマーとほぼ同じくらいの洗浄を熟すことができるようになったのです。
それが証拠に、今度開業しますので、その時に光マイクロバブルP4を買いたい、あるいは、その開業日を想定して、その前に、光マイクロバブルP4をデモ機で使用したいという申し込みが相次いでいることからも明らかです。
普通の方、初心者のトリマーにとって、一番大切なことは、1)飼い主さんに認められ、ワンちゃんに喜んでもらうことです。
それには、ベテラントリマーと競争しても負けない武器(ツール)を持つ必要があります。
それが、かれら、かのじょらにとっては、光マイクロバブルP4によるマイクロバブルフォーム洗浄・温浴法だったのです。
第2に大切なことは、店の営業を軌道に乗せることです。
光マイクロバブルP4の導入によって、来客数が増え、採算性を向上させることが非常に重要なことです。
これに関しては、たとえば大分県U市のNさんは、光マイクロバブルP4導入後わずか半年で、その導入費分の利益を得ることができました。
このように好ましい採算性を得た事例はNさんだけでなく、少なくない方々の事例が寄せられています。
ワンちゃんと飼い主に喜ばれながら、トリマーも採算性を確保できる、ここに、この技術がじわじわと拡大していく秘密があります。
次回は、マイクロバブルフォーム洗浄・温浴法における第三の特徴である「仕上がり」について分け入ることにしましょう(つづく)。
コメント
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これまで、このような科学的な解説を読んだことがなく、日ごろから、なぜであろうと思っていたことを次々に明らかにしていただいていただいて本当にうれしく思っています。 また、その解明をしてくださっている博士に深く感謝しています。しかし、よく、これだけのことを書けますね。これについても驚いています。
臭いの問題についても、これまでの疑問がいくつも解けました。やはり完全に汚れが落ちていなかったことが原因だったのですね。
トリマー間では、シャンプーが悪い、量が足りない、二度洗い、三度洗いしかないなど、いろいろな主張がありましたが、博士の見解は、それらを吹き飛ばしてしまう説得力があると思いました。
単純明快、これが一番です。
この記事は、トリマーの方々の現場の声や要望に基づいて認めています。こうして、その視点から検討していると、ふしぎと様々な問題が見えてきて、それをどう考えたら良いのかと頭を巡らしているうちに、自分でもおもしろくなって筆が進むという具合になっています。
やはり、現場の声や感想が基本、大切なのだと思います。
臭いの問題は、当初はどうして臭いが早く戻ってくるのであろうかと思っていましたが、それは完全に洗浄できていないこといで臭いが再発生することを突き止め、その再発生をより遅くするには、完全に洗浄しきることではないかと思い、それを実践してみると、それでよいことが解りました。
また、光マイクロバブルP4を用いたトリマーのみなさんの実際においても、そのような事例がいくつも起こっています。
したがって、これまでのご指摘のようなさまざまな臭い再発防止の試みは不要になり、この問題の解決が可能になりました。
私も、ある飼い主さんから、「これまでは、4、5日もすると、すぐに臭いが出てきたのに、マイクロバブルフォーム洗浄法を採用するようになってからは20日経っても、あまり臭いがでてきません。すごいですね。マイクロバブルフォーム洗浄法の凄さを実感しています」と直接いわれたことがありました。
因みに、この飼い主さんは、マイクロバブルフォーム洗浄法をトリマーに紹介され、それを聴いたトリマーさんが、光マイクロバブルP4を購入されて、そのような臭いの再現問題を解決されることになりました。このトリマーさんも、その飼い主さんから紹介され、とても喜ばれていました。