ユッツは、あと1週間で丸9カ月、日に日に変化を見せています。

 朝は、お母さんと一緒に会議に参加します。

 どうやら、みんなに囲まれるのがうれしいようで、このときは表情が変わります。

 しらたまちゃんもそうでしたが、みんなのなかにいるのが好きで、その自分の存在を自覚できるからなのでしょう。

 社会のなかで生きるのがヒトですから、そのヒトに囲まれてこそ、ヒトらしく育つのだと思います。

 さて、前回の記事において「もう1回」のしぐさができるようになったことを驚きのあまり紹介しましたが、その後、この動作をしなくなりました。

 おそらく、何かの頭のひらめきが、偶然も重なって、もう1回のポーズをとらせたのでしょうか。

 しかし、それで諦めてはおらず、確実に、「もう1回」ができるように、何度も繰り返して教えることに努めていますので、どうかご高配ください。

 朝の会議は、セミナー室で行われますが、ここには、大きな北欧製のソファーがあります。

 外国人用のサイズですので、ここの座ろうとすると背中が後ろに倒れ込んでしまいます。

 ですから、浅く腰かけて後ろに背中を持たせないように座るしかありません。

 その大きなソファーを拡げると、ソファーベッドになります。

 当然のことながら、そのスペースも広く、これがユッツにとっては、うれしい寛ぎと運動の空間になっています。

 ごろんごろんと、動き回っても、そこから簡単には落ちない広さですので、こちらも安心して遊ばせることができます。

 それに、人工レザーの肌触りが好きなのでしょう。

 まず、手でポンポンと叩き、次に、爪を立ててカリカリと指を動かします。

 また、仰向けになると、右足をとんとんと2、3回、ソファーに打ち付けます。

 近頃は、仰向けになって両手で床を押すことで上半身を浮かすことができるようになりました。

 その反動で、身体全体を後ろに下げることができるようになりましたが、まだ、前に向かってハイハイができるまでには至っていません。

 ここで、ユッツのお気に入りのポーズを紹介しておきましょう。

 その第1は、前回紹介したうつ伏せになって手足を真直ぐ伸ばす動作です。

 この時、身体を支えているのは腹筋ですので、ここがかなり発達しているのでしょう。

 この時、後ろ脚は宙に浮いたままですので、この足を曲げて床を蹴るようになると前に進むようになりますが、いまだ、そこまでは到達していません。

 第2は、仰向けになって、足を交互に屈伸させる動作です。

 うれしいことがあると、この足の屈伸を勢いよく繰り返します。

 絵本を読み聞かせている最中やみんなに囲まれて注目されているときに、この足の屈伸運動が繰り返されます。

 この絵本の読み聞かせは、相変わらず好きなようで、最近は、毎日数冊の本が利用されています。

 絵本を置いたワゴンの近くに行くと、その絵本をじっと眺めるようになりました。

 また、そのワゴンの前に座らせると、その絵本を取り出してしばらく遊んでいます。

 そして、時折小さな絵本を手に取るとすぐに口にくわえようとします。

 上歯が二本生えてきて、きっと痒いのだと思います。

 また、口にくわえて、その感触を確かめたいのでしょう。

 これも幼児特有の仕草だと思われます。

 家内がユッツをわが家に抱いて連れてきたときに、私が書斎にいることが多く、その様子をユッツがじっと見つめることが多くなりました。

 その凝視先は、パソコンの画面であり、キーボードです。

ーーー そうか、早くも、パソコンが気に生りはじめたのか?

 そこでユッツを抱いて膝の上に載せると、すぐにキーボードに手が伸びます。

 いまだ、遠慮がちでの手でキーボードに触れるか、ポンポンと叩く程度ですが、それでも気に入っっているようで、その仕草を何回も繰り返します。

 また、マウスを触らせると、待ってましたとばかりに嬉しそうにつかんで口に持って行こうとしていました。

 これらの傾向は、山梨に住む「しらたまちゃん」も同じで、そのうち、ユッツも、しらたまちゃんと同じく、膝の上ではなく、机の上に座らせて、キーボードを叩く日がくるようになるでしょう。
 
 遊び道具パソコン、私の幼少の頃には考えられないことですが、これも時代の進歩の証なのでしょうか。

 こうして、時代が変わり、受け継いでいかれるのでしょう。

 そのユッツの時代とは、21世紀から22世紀へと変わっていく時代です。

 わが国は、国際競争力評価で30位という、考えられないほどに地力をなくし、ますます元気をなくし始めています。

 それと同時に、目を覆うばかりの「衆愚政治・衆愚メディア」がまかり通っています。

 それはメディアも同じで、かつて作家の大宅壮一が、テレビに対して「一億総白痴化」といいましたが、いまや、それは「一億恐白痴化」にまでなっているのではないでしょうか。
 
 ユッツを見、抱くと、「そうさせてはならない」、国際競争力において「トップクラスに再カムバックさせる」という思いが湧いてきます。

 私どもが、ユッツの時代にバトンタッチを行なう仕事とは、そうあらなければならないのではないか。

 そのように思いを新たにしています(つづく)。

yuttu0606
ユッツ