今年は、大型の10連休、このなかに、いろいろと思惑が込められていたようですが、何もなくすんなり終えることができたようです。

 おかげで、私もゆっくり休養することができました。

 すでに何度か述べてきたように、4月になって少々大型の補助金申請書づくりに取り組み始めました。

 長年取り組んできた作業ですが、最近の傾向は、書くべき内容が指定されていて、しかも紙数も限定されている場合が多いようで、その範囲で要領よく要点部分を書き連ねていく必要があります。

 補助金には必ず、その設定目的がありますので、それに沿って書くことが求められていました。

 予算枠がやや大型で、しかも産官学連携型で、そして実用化がすぐにできる技術開発という性格のものでしたので、これらをどう満足させるようにするかが、最初の工夫処でした。

 そのために、そもそも、そのような補助金が必要なのか、という原点からの議論を行なうことから始まりました。

 この議論は、互いに納得できるまで行いましたので、それによって締め切り期日までの日数が徐々に少なくなっていきましたが、それは、通り抜けなければならない関門でもありましたので、その締め切りのことは気にせずに、積極的に議論を進めていくことにしました。

 これで、ほぼ一週間を費やし、それが正式に決まった時点で、残りは2週間もなく、それからは脱兎のごとくの執筆、図面づくりなどの作業が、来る日も来る日も続くことになりました。

 そして、その議論と執筆を集中して続けていくと、今度は頭の方が、そのモードになってきましたので、意外と作業が進むようになりました。

 しかし、それは長続きはしません。

 これもいつものことで、その無理が体調不良になって現れ、違和感が増え始め、最後には足がむくみ始める、という最悪のパターンに陥ってしまいます。

 ところが、今回は、わずかに、その傾向が出始めただけでした。

 おかげで軽症状態で済みました。

 これは、これまででしたらあり得ないことであり、ふしぎなことでした。

 かといって、これは作業が、そこそこで軽度であったということではありません。

 十分に重みがあり、体力を費やす代物だったのですが、これに備えて、今回の私は、それを回復させる、いわば「秘密兵器」を持っていたんpでした。

 その「秘密兵器」とは何か?

 じつは、この兵器こそ、今回の申請の「きっかけ」を作り、そして私に確信を与えた手作りの初歩的な予備試験装置だったのです。

 これを毎日試験して確かめながら、そして、その性能を自分で確かめながら、同時に、それに関係した申請書の内容を執筆するという、いわば一挙両得の作戦を展開していったのでした。

 こうなると、その日々の体験的学習の成果が、その執筆文章に反映し、場合によっては乗り移るようになるのですから、そこには、いつもよりは自ずと迫力を伴った文章にすることができたように思われました。

 世間では、これは「相乗作用」といわれています。

 文書づくりにおいてわが身に負荷をかけ、自分が開発した手作りの装置によって助けられる、ある意味では、じつに楽しくてゆかいな仕事を遂行することができました。

ーーー これは、作家や芸術家、そして研究者にも「お勧め」のスタイルだな! 

 頭をよく使うと、非常によく疲れます。

 肉体的疲れとは、次元の異なる疲れです。

 これが進行していくと、身体は疲れているのに、「頭だけは冴えている」という錯覚に陥ってしまいます。

 以前は、このような心身状態に至らないと「よい仕事はできない」とさえ思っていましたので、真に、どうしようもない習癖でした。

 現在は、この最悪パターンから脱皮し、心身の調子を整えないとよい考えが浮かんでこないことをよく理解していますので、その意味では、「大人としての、よい成長を遂げたのかな?」ということになりますね。

 こうして何とか、草稿を書き上げ、その状態から、文章の推敲を繰り返し、適切な図面を加えながら仕上げていきました。

 おかげで、関係者の方々のご支援とご協力もあり、なんとか、無事に仕上げ、申請を済ますことができました。

ーーー これで、連休は、ゆっくり休むことができる。休みの日が10日も続くのだから、相当に休めるはずだ!
 
 やはり、相当に疲労が溜まっていたのでしょうか。

 最初の数日間は、眠くてしょうがなく、テレビの前で、よく眠っていました。

 これが朝から昼まで、そして夜になっても眠気に負けて、よく寝続けていましたので、その現象が疲れていた証拠なのでしょう。

 気が付いてみたら、すでに4月は終わっていました。

ーーー 今年の連休の前半は、何もしなかった。あれだけの仕事だったので、それも仕方がないか!

 かってに、自分で、都合よく思って、後半戦をどうしようか?

 直前になって、それを考えても、よいアイデアは浮かぶはずもありません。

ーーー どうしようか?

と思っていたら、地元企業の方が、「国の補助金を出したい」といっていたことが気になりました。

 その締め切りは、たしか5月8日、藪蛇だと思いながらも、私の性分がら、「どうしますか」と尋ねてみました。

 以前の打ち合わせでは、認証団体が否定的で、かれの考えている内容では補助金として通らないという趣旨のことをいわれたそうで、かれもしょんぼりしていました。

 そんなかれに、

 「そんなことはありませんよ。

 私たちも同じような申請をしたことがありましたが、立派に採択されましたよ。

 きっと担当者がよく解っていなかったのでしょう。

 こういう話はよくありますよ!」

といったものですから、かれは再び、やる気を見せ始まました。

 「いったい、何がやりたいのですか?

数行でよいから、それを書いて送ってください」

 こう頼んで、かれから送られてきた申請書の草稿を見てみると、そこには、テーマだけが記入され、その後の本文には1字もなく、空白の状態でした。

ーーー そうか、無理もないことなのであろう。

 常人が、短期間に、さっと書き進めるということは、そんなにできるものではない。

 かれの農業技術は常人ではない優れたものではあるが、書くことについては「非凡」ではないらしい。

 そうであれば、ここで尻込みするわけにはいかない。

 むしろ、ここに私の出番がある!

 こう思って、子供の日に、かれと面会し、「何がやりたいのか」、そして「何をするのか」について議論を煮詰めました。

 すでに、この時点においては、間に合うかどうかにおいて少々不安が過っていましたので、そのテーマだけの申請書のなかに、背景、課題など前半の部分を私なりに認めて臨みました。

 それを見せながら、具体的な内容を煮詰め、その骨子を明らかにしていきました(つづく)。 

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