先週の水曜日に、第45回マイクロバブル研究会が開催されました。

 今回は、当日になって深い霧が発生したために、交通手段の都合で予定していたプログラムが変更されました。

 いつものように、研究会員の報告から始まりました。

 S会員から、今年の農作物栽培に関する取組が紹介されました。

 今年は4年目、これまでの3年間の実績を踏まえてのことですので、かなり意欲的な栽培計画が示されました。

 また、作付面積も昨年と比較して2倍になるそうです。

 農家の高齢化に伴い、年々作付面積が減っている中で、それが逆に2倍化するのですから、常識外れの取り組みとして注目されます。

 Sさんは、しっかりと工夫をされながら、その農作技術を積み重ねて行かれますので、そこに新技術を導入できる素地があるのだと思います。

 これを受けて、同じ栽培を行おうとしているKさんの取り組みも紹介されました。

 同じ地域であっても、その農作のやり方は微妙に違いますので、しかもそれらには伝統として定着している方法も加わっていますので、それらに新技術を創造的にどう適用するかの問題がありますので、それを廻って活発な意見が出されました。

 その一つは、ハウス内の気象制御の問題でした。

 早期に栽培を開始すると気温が上がっていないのでハウスにおいて種から苗への栽培を余儀なくされます。

 しかし、ハウスのなかは、暖かくする工夫はなされていますが、逆に、気温を下げることに関しては不得手であり、それを行なうには被せているビール膜を取り外すなど方法しかありません。

 「気温が低い時には、この特徴を発揮できて便利ですが、偶に気温が高い日に出会うと、その制御が上手くできない」

 このような特徴を有するハウスにおいて、後者の場合を想定して、その制御法を熟知していなかった場合には、その異常高温化の影響をうけることになります。

 私も、最初の簡易ハウスにおいて栽培を行っているときに、この制御ができなくて、その高温空間にまで伸びていった植物を枯らした経験を有しています。

 この場合、ハウスに天窓が設けられていると何も問題は起こりませんので、翌年には、そのようなハウスを設置しました。

 どうやら、今回は、ハウスのなかが高温になりすぎて、その農作物が高温障害を起こしそうになっていたそうで、それに、かなり後になってしか気づかなかったとのことでした。

 そして議論は、それをどうすれば回避できたのかの話に移っていきました。

 これには、ハウス環境内の気象条件を自動で計測できるようにする問題が検討されました。

 春は、寒暖差が大きく、そして、気温は一日においても変化し続けますので、それに対応した環境づくりが重要です。

 この場合、例年の経験は、あまり参考にならず、とくに温暖化が指摘される最近においては、以前の方法が通用せず、その環境変化に即応した判断と対策が重要になります。

 これらについて、どうすればよいか、本研究会において、相当に突っ込んだ議論がなされ、次の栽培における新たな対策についての検討もなされました。

 その結果として、私どもも、新たな段階を迎えたことで、その対策として機械装置の能力を約2倍に増やすことにしました。

 これによって、今年は何とか対応できるのではないか、そのように思っています。

 今回は、地域の人々のために何を為すのか、それを徹底的に議論できた研究会となりました。

 次回の第46回は、5月29日(水)18時から、大成研究所セミナー室で開催の予定です(つづく)。

soramame
ソラマメの花