しばらくのご無沙汰でした。

 このところのブログの執筆ができなかったことを深くお詫びいたします。

 なかには、ブログが中断していたので心配になって電話をかけて来られた方もいました。

 じつは、この1カ月、少しオーバーですが、「人生を賭けた課題」に取り組もうとして、久しぶりに一心不乱になって、ある補助金の申請書づくりをしていました。

 今回は、これまで以上に規模が大きく、それだけ、大胆な発想と緻密さ、そして事業の実現性が問われるものでした。

 たいそうな金額、期間は3年間、しかも、それを産官学の三者で執り行う、これが基本というものでした。

 さて、この作戦をどう組み立てるか?

 これに知恵を絞りました。

 これまでの採択テーマを検索してみると、いわゆる大型装置の開発ばかりでした。

 まず、その設計を行い、試験装置を作り、その結果を踏まえてプロトタイプの装置を作り直し、最後に製品化するというものでした。

 しかも、それに大金を使って、3年をかけるというたいそうなもので、これでは、今の時代に通用しないのではないかという疑問を抱きました。

 なにしろ、その目的は、事業化が1年以内にできて、それを製作し、販売してたくさんの売り上げをなすようにするということなのですから、はたして、そのような大型の製品を、どんどん造り、売ることができるのか、ここに最初の疑問がありました。

 周知のように、製品は何度も製作してみないと、その良さが解らないものです。

 先日のKさんの電話によれば、「味のある製品」を創り出すようになるために、同じものを3回繰り返して作れ、といわれていたそうです。

 たしかにそうで、これは開発者にとっては、名言中の名言といってもよいでしょう。

 そういえば、今回のアプローチも三度目であり、その「味のある装置」という言葉に、私の脳が鋭く反応しました。

 その「味」とは何か?

 おそらく、その味とは、それを口のなかに入れた途端に「旨い!」と唸るほどの味であり、さらに噛めば噛むほどに「おいしさ」を噛みしめ、それを食べ終わると、「すぐに再び食べたくなる味」ではないか、と想いをめぐらしました。

 「そんな味のあるものを、どうしたら創れるのか?」

 想像するのは簡単ですが、それをどう具体化し、どう認めるのか、これが問題になりました。

 そのためには、まず、その一度目と二度目からの脱却が必要でした。

 単なる脱却ではなく、それを質的に大いに乗り越える打破(ブレイクスルー)が必要でした。

 「それは、はたして可能なのか?」

 だれしも同じことですが、ここからの脱却をどう果たすのか、ここがまず問題になりました。

 そのためには、従来の概念や取組に拘らず、しかも最終的な目的を達成するために、何をどうすればよいのか、ここを徹底して考えることにしました。

 お決まりのコースは、その開発テーマを決めることでした。

 しかし、その具体的な内容が決まらない以上、当然のことながら、それは、おぼろげなテーマにしかなりませんでした。

ーーー 最初に、必ず事業化が成功するテーマと方法を考えてみよう。その際、補助金が採択されるように考えるが、万が一、それが採択されなくても、その開発と事業化の筋道が明らかになることは非常に重要なことなので、それを徹底して考察することにしよう。 

 とりあえず大枠のテーマとしては、「命と健康の『ものづくり』」にしよう。

 これをより具体化して、わかりやすいテーマにしていくことにしました。

 その際、やや抽象的なテーマにして、かなり広範囲なことができるようにすることが、脳裏をちらりと過りました。

 すなわち、介護や福祉ができ、野菜や水産もできるようにする、これでは結局のところインパクトが出せないと判断し、対象とするテーマは、ひとつに絞り込むのがよいと思いました。

 私は、長年、各種の補助金申請に取り組んできました。

 そこで学んだコツは、次のようなものでした。

 ①開発内容において、これでもか、これでもかと開発可能な事柄を並べ、それを真剣に考え、主張している想いが審査員に伝わるように心がける。

 そうでないと、主張がなく、開発内容が淡白であると、審査審は注目しません。

 かなりの数の申請書を読み、審査をしていくのですから、「おお、これはすばらしい」という思いを審査員に抱かせる必要があります。

 審査員の方はたいがい忙しい生活をなさっていますので、このような申請書を読み、審査する作業は退屈であり、そのような方々の目を覚まさせ、興味をどのように抱かせるか、ここが最初のポイントになります。

 そろそろ、本日の会議の時刻になりましたので、ここで中断します。

 これから、張り切って記事を更新していくことにしますので、よろしくお願いいたします(つづく)。

maeniwano
前庭に咲いていた花