ユッツが生まれて半年が過ぎました。

 近頃は、自分で寝返りができるようになりましたが、まだ足で蹴って前に進むことはできません。

 また、その状態から、自分で仰向けにもどることもできません。

 両足を支えてやると、前にけり出そうとしますが、腕の力はなく不揃いのままです。

 それでも、手の動きに重要な進歩がありました。

 以前は、手の指を刺激すると何かを掴もうとわずかに動かす程度でしたが、今では、指の先の物を掴もうとし、それを口まで持って行こうとします。

 しかし、それが口まで届かずで終わってしまいます。

 頭と手の指の動きが徐々に切り結んできたのでしょう。

 それから、ユッツは、わが家に来ると、とにかくおとなしく、おりこうさんです。

 お隣の生家では、とてもにぎやかに声を発しているそうですが、そのような様子をほとんど見せません。

 それに、ユッツを抱きかかえると、周囲を見渡すのが好きらしく、右左と顔をよく動かしてじっと見つめています。

 たまに、目を合わせると表情を崩します。

 相変わらず、絵本が好きで、家内と仰向けに並んで、読み聞かせの「バーバパパ」の絵本を夢中で見ています。

 ページをめくると、すぐに左側に目をやり、続いて右側をじっと見るという動作を必ず繰り返しています。

 バーバパパが気に入ると、素早く足を動かしてこすり付けます。

 さらに興奮すると、声を出して読み聞かせに応えようとします。

 この様子を見ていると、ユッツは「絵本が好きになった子」ということができるでしょう。

 生後半年で、ここまで来たのですから、これからどうなっていくのでしょうか。

 すでに、しらたまちゃんがそうでしたから、先輩としてのよい参考例があります。

 しらたまちゃんも、このように幼い時から絵本の読み聞かせを喜んで聞いていました。

 そのしらたまちゃんは小学生となり、この4月からは3年生です。

 この度、しらたまちゃんの通信簿が送付されてきました。

 結果は、「◎」ばかりで、「〇」は体育の欄にひとつだけありました。

 しらたまちゃんの特徴は、「自学自習ができる」ことであり、親に教えてもらうことはほとんどありません。

 そのため、今年の正月には、宝探しをした際に中高校生用の「スーパー理科辞典」を宝物としていれてやりました。

 分厚い理科辞典ですが、これから一生愛用する理科辞典になっていくでしょう。

 しらたまちゃんと2姉妹において注目すべきことは、独り歩きができるようになってから、小型の室内用滑り台を昇り始めて、親指刺激をしながら足の筋肉を鍛えたことです。

 それには、この小型滑り台が恰好のツールであり、この乗り降りで足の親指刺激を行いながら筋肉を鍛え、同時にバランス感覚も磨き、危なげなく昇降できるようになりました。
 
 これで、脳がますます鍛えられ、絵本の読み聞かせと合わさって、自学自習ができる子になっていったのです。

 足し算、引き算、掛け算、割り算は、いずれも学校で習う前に習得していましたので、難なく学校での学習をクリアしていきました。

 しかも、その計算が難しいほど好きなので、それをどんどん熟していくのですから、ここでも壁らしき壁がないようでした。

 幼稚園では、せいぜい100までの数字しか知らない仲間のなかで、たとえば4万個という数字を持ち出して友人と先生を驚かせたことがありました。

 これは数が大きいほどおもしろいという学習観の現われであり、それが、さらに何十万個、何百万個を知って喜ぶという具合でした。

 この学習態度は、おもしろいことを何度も繰り返す、かれ流には、「もう1回!」といいながら、その楽しさを味わい、どこまでも追い求めることで養われたのだと思います。

 たとえば、手を持って振り回すと、それを気に行って、何度も「もう1回」といいながら、それを繰り返し要求していました。

 こちらがへとへとになって疲れてしまうまで、その楽しさを味わいたいのでしょう。

 かれの方から、「もういい」ということは一度もありませんでした。

 ユッツには、この「もう1回」の極意を、そのうち教えようと思います。

 また、わが家には、しらたまちゃんのお父さんに作っていただいた小型滑り台もありますので、この夏には、それが活躍するようになるでしょう。

 毎日のユッツとのふれあいの時間を大切にして楽しんでいるこの頃です(つづく)。

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ユッツ(生後半年が過ぎました)