本日、第21回ナノプラネットゼミが開催されました。

    以下、下記のプログラムに沿って、その結果を報告しましょう。

  09:30~10:00 話題提供 「命と健康について2」 大成京子 株式会社ナノプラネット

  100010:30 話題提供 「SDGsについて」 大成由音 株式会社ナノプラネット研究所

  10:30~11:00 話題提供③ 「超臨界二酸化炭素について」 大成博文(大成研究所) 

 11:00~12:00 総合討論 

 ①については、前回に続いて紫外線AとBが近視防止に与える影響についての報告がなされました。

 紫外線は、次の3種類があります。

 紫外線A(UVA):波長315nm~400nm

 紫外線B(UVB):波長280nm~315nm

 紫外線C(UVC):波長280nm未満

 このUVAを浴びることによって、近視の防止が顕著になされたという研究成果が紹介されました。

 これは、UVAが皮膚に照射されると、その皮膚の下の組織にビタミンDが生成され、それが皮膚や筋肉の再生に非常によい効果をもたらすことが詳しく解説されました。

 また、これらの紫外線照射と光マイクロバブルの相互関係についても議論がなされました。

 ②は当初の予定が変更され、「SDGs(SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS)、持続可能な開発目標」についての報告がなされました。

 これは、ある大手広告会社九州支店長さんとの面談の際に紹介され、この日本政府の開発目標に基づいて、企業活動が広く行われているようであり、その具体的な九州における取組についての解説もなされました。

 また、「SDGs」については、日本外務省による「Japan SDGs Action Platform」における17の個別目標が紹介されました。

 これらの個別目標についてもいくつかが検討され、私どもが行ってきた光マイクロバブル技術の事業との共通点がいくつもありました。

 今後は、この個別目標に基づいた検討を深めていくことが重要であるという議論がなされました。

 さらに、この観点を踏まえて、上記広告会社との協力共同についても視野に入れていくことになりました。

 ③については、超臨界二酸化炭素の基本的特徴が明らかにされました。

 二酸化炭素の臨界温度は31.4℃と低く、圧力を高めることで、それをある意味で容易に超臨界流体にすることが可能になります。

 それゆえに、実用的にも、より容易に利用できる技術として幅広い期待が寄せられています。

 その最大の特徴は、その臨界温度前後で圧力を増大させると、その密度を大きく変化させることが可能になることであり、これによって溶媒を液体に溶解させやすくすることができることにあります。

 また、その際、その超臨界流体の拡散係数が大きくなり、粘度も低下することから、その自然対流を起こしやすくすることができるようです。

 この特徴を調べていて、少々気になることがありました。

 それは、日本の各地で行われている二酸化炭素地下貯留事業のことです。

 これは約3000メートルの地下に二酸化炭素や二酸化炭素マイクロバブルを圧入させて、地上の二酸化炭素の排出量を地下に封じ込めようとしている事業です。

 気体としての二酸化炭素を3000mの地下に圧入しようとすると、それだけで、その二酸化炭素は臨界点を越えて超臨界二酸化炭素になってしまいます。

 また、二酸化炭素マイクロバブルにして液体内に発生させて、それを地下3000mの地点に圧入しようとしても、そのマイクロバブルは、超臨界化してしまうでしょう。

 問題は、この超臨界二酸化炭素が、地下3000mの貯留域においてどのような振る舞いを行うのか、にあります。

 しかも、その二酸化炭素の圧入量が膨大であり、これも小さくない問題といえます。

 このことについては、ネットで見るかぎり、だれも、その超臨界性については指摘がなされていないようです。

 そこで、その超臨界二酸化炭素流体が、その地下3000mの貯留層において、どのような挙動を示すのかを想像してみましょう。

 それは、気体でありながら密度が大きくなって液体の密度に接近していきます。

 そのために、貯留層において、その上部に溜まっていた気体が重くなり、下に降りていくようになり、そこに対流が形成されるようになります。

 しかも、その対流によって、その周囲にあった有機物は溶解しやすくなります。

 これまで静止していたものが動き始めるという、より不安定な状態へと向かい始めるのです。

 この時、超臨界二酸化炭素の表面張力や気化熱がゼロになってしまう可能性も出てきます。

 表面張力がゼロということは、その流体がどこまでも広がろうとして広がっていくことを意味します。

 また、気化熱がゼロとは、液体が気体になろうとする際に、何らかの熱量を必要としないということであり、少し熱せられると、どこまでも気化していくことで気体層も大きくなっていくと考えられます。

 これも不安定現象を加速させる動きといってよいでしょう。

 ここで気になるのが、このCCSによる二酸化炭素貯留地付近において、大規模な地震が発生していることです。

 中越沖地震(新潟、2回)

 東日本大地震(いわき市沖、1回)

 北海道地震(苫小牧付近、2回)

 いずれも、CCS貯留地付近で大きな地震が発生しています。

 地下層は、広く繋がっている可能性があり、しかも超臨界二酸化炭素は、どんどん広がっていく性質を有していますので、このCCS貯留地と地震発生地との距離がやや離れていても、それだけで影響がないということはできません。

 報道によれば、東京湾においても、このCCS貯留がなされているとのことですが、上記のように、ここまで一致してくると、ここは要注意といえるのではないでしょうか。

 ここは、その設置者側も含めて、その超臨界二酸化炭素の性質をよく検討して、地震他の災害が生起する可能性はないのか、あるとしたらどのような規模になるのか、さらには、その防止策をどのようにするのか、などを十分に検討する必要があるように思われます。

 これは非常に重要なことですので、今後も探究していきたいと思います。

 今回も、話題豊富で、大変充実したナノプラネットゼミになりました。

 次回の第22回は、4月13日(土)9時30分から開催されます。場所は、大成研究所セミナー室です。

 参加希望の方は、電話0978-64-8155 E-mail:info@nanoplanet.co.jpまでお申し込みください。
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