友、遠方より来る。

 早速、国東安岐港の魚市場へ。

 今日は、いつもよりはやや大きめのヤリイカを得ることができました。

 「これは、刺身と天ぷらがいいね。ついでにセロリの天ぷらがあれば最高、きっと喜ぶでしょう」

 刺身は、コリコリとした歯ごたえで、いつもよりやや硬さを覚えました。

 きっと新鮮さが、この感覚を促したのでしょう。

 しかし、噛むほどに、あのイカの独特の粘りと旨み、そして甘みが出てきました。

 これを醤油に入れた柚子胡椒とともにいただく、こちらで慣れ親しんできた刺身の賞味法です。

 久しぶりに新鮮なヤリイカをたくさん堪能しました。

 この天ぷらは柔らかく、イカの旨みも凝縮されていました。

 これに、緑砦館野菜サラダ、鯛の粗で作った吸い物もありました。

 もう、これで腹いっぱい、最後のセロリの天ぷらは、一つだけいただきました。

 友はビール、私はワインを少々、互いに酌み交わしながら、これからのことを心の底から語り合いました。

 共に、その近い未来における開拓心の火を灯すことになりました。

 人生は、長い年月を経てのふしぎなめぐり合い、それを新鮮なイカが祝福してくれました。

 そのヤリイカの写真を示しましょう。

 
yariika
ヤリイカ
 
 これが全部で25杯、価格は1800円、1杯あたりは72円。

 今日も真に格安でした。

 国東の海の幸よ、ありがとう(つづく)。