昨日、下記のように第42回マイクロバブル研究会が開催されました。 

 まず、「ゆけむりアクセラレーション農工連携」について大成博文会員からの話題提供がありました。

 これは、先日の現地視察を踏まえて、その後の取組に関する研究課題を4つに整理されたもので、それらについて詳しく報告されました。

 この4課題は、農業技術の改善に関するものであり、その規模において前2者が小規模、後ろ2者が大規模に区分されます。

 この後者については、その資金の確保が必要ですので、当面、前者について、その具体的準備と実験法について検討を行なうことにしました。

 この農業技術については、すでに別件で3年間において試され済みでしたので、その成果を踏まえて、さらに創造的発展をどう得ていくかが検討されました。

 しかし、それぞれ事情が異なる問題もありますので、その現場に則した知恵と工夫を発揮させて、それらを創造的に発展させることが重要だと思いました。

 まもなく、その当事者間のやりとりが開始されますので、その実践が楽しみです。

 2つ目は、大成由音会員によって、今回のビジネスグランプリにおいて、めでたく入賞されたことが報告されました。

 大分の地域に根ざしたものづくり技術が、地元で評価された意味は小さくないのではないかと思われます。

 これによって、さらに弾みがつくとよいですね。

 また、数日前に沖縄訪問をなされていましたので、沖縄での植物工場に関する報告もありました。

 3つ目は、木許心源(きもとしんげん)(㈱隼斗)によって、次の講演がなされました。

 「子供難病ナビからフェラーリ竹細工までー大分の地方から世界を観るー」

    かれは、カナダのトロント大学で図書館情報学を学びました。

 この専門性を活かして、子供の難病に関する世界的規模の情報検索を行うビジネスを独自に立ち上げることに成功しました。

 難病に関する情報は医学的機関が独自に保有しており、そこから必要な情報を引き出し、難病の治療をどうしたらよいのか、そして難病治療の実績がどのように蓄積されているのかを短期間に検索できるシステムが開発されました。

 そのすばらしさは、その検索システムが実際にもたらした絶大な成果によって証明され始めています。

 その様子が、具体的な事例において、わかりやすく紹介されました。

 世界中において最も検索能力があり、その最大規模のシステムがグーグルです。

 これの子供難病版が、かれの確立したシステムなのです。

 ある大学の先生が、難病に関する情報検索を行ったところ、それには半年間を要し、その経費は莫大なものだったようです。

 ところが、その同じ検索を、かれのシステムにおいてはわずか1~3日で成し遂げたのだそうです。

 しかも、ほんのわずかな経費を支払うことで済んだようで、その大学の先生が、その結果に愕然とされていたそうです。

 かれは、独自に世界中の医療機関と交渉して、そこからの難病情報を検索できるクローズドデータベースを構築できるようにしたのです。

 これによって難病を患った子供たちが正しい治療を受け、しかも莫大な費用を支払わずに済んでいるのですから、これは、この仕事を通じて、とてもすばらしい社会貢献事業であるともいってよいでしょう。

 かれは、この仕事に必要なものは、「語学と図書館情報学」といわれていました。

 欧米の語学を修め、独自に医療機関と折衝して、その門戸を粘り強く開いていくという事業は、真に大変であり、数々の苦労に打ち勝つ開拓者精神の発揮なしには到底実現できないことでした。

 その難事業を明るく、そして粘り強く遂行されている姿は真に立派で、それを聴講された研究会委員の多くの方々が大いに感動されていました。

 地方や日本という地域性、そして語学というハンディを、次々にみごとに乗り越えて進まれていることにすばらしさと痛快さを覚えました。

 しかし、おみごとな仕事ぶりは、この子供難病ナビだけではありませんでした。

 それは、別府の竹細工技術を生かし、それで何と、あの有名なフェラーリの車づくりに挑戦されていることでした。

 これは、実物の車と模型の2つでなされていて、まさに現代版「ものづくり」の極値に相当する試みだと思いました。

 これとて、その夢を実現していくには、さまざまな難関がありましたが、かれの場合は、それを粘り強く、そして明るく突破しているのですから、これも真に爽やかで痛快な話でした。

 竹細工でフェラーリづくりを行うという、独創的な発想を用いて新たな物語を立ち上げ、それによって別府の竹細工に新たな光を当てようとしていることはすばらしく、これこそ、地元の産業資源を活用することで地域再生を実現していく重要な試みであると思い、感心させられました。

 これらの講演を踏まえ、その議論は、当然のことながら大いに盛り上がりました。

 また、それらの事業に対する新たな協力や連携の方法についても深い検討がなされました。

 このなかで、かれが再度強調されたことは「発想の大切さ」でした。

 そして、その発想においてお互いに異なるもの同士が、その発想をぶっつけ合うと、それらが共鳴して新たな発想がどんどん生まれて、それらの当事者が互いに興奮し、共感し合うというめったに見られないシーンにも遭遇しました。

 ある20歳台の会員は、木許さんの話を聞かれて感激のあまり、言葉が出てこないという状況に陥っていました。

 すばらしい話がなされると、必ず、そこから次の話や行動が生まれてきます。

 ここから互いの考えが融合し合い、新たなロマンの夢が生まれてくるのだと思います。

 大いに感激し合い、心の底から啓発された研究会となり、それが終わったのは22時前のことでした。

 木許さん、真にありがとうございました。厚く御礼申し上げます。

 これから大いに夢とロマンの連携を深め、強化していきましょう。

 次回の第43回研究会は、2月27日(水)18時から、大成研究所セミナー室で開催されますのでよろしくお願いいたします。

ogisann
 裏庭から見える小城山