とうとう本ブログも3500回という小さくない峰を築くことができました。

 毎日1500字前後の記事を認めてきたのですから、これは、なかなか容易なものではありませんでした。

 しかし、徐々に書き進めていくと、しだいにそれが普通になり、いつのまにか習慣として定着するようになってきました。

 今ではブログの記事を認めないでいると、なにか気分が落ち着かず、喉の奥に棘が刺さっているように感じるまでになるのですから、これもふしぎなものですね。

 この『マイクロバブルの旅日記』も、私がマイクロバブル技術に関わっている限り持続していくと思われますので、今後とも、そして末永くお付き合いのほどをよろしくお願いいたします。

 さて、この記事を書き進める理由には、次の4つがあります。

 (1)光マイクロバブルに関して起こるさまざまな事例を紹介し、その核心となっている光マイクロバブル技術をわかりやすく解説することによって、その普及に努める。

 (2)新たに始まる開発や研究などを前にして、その問題を整理し、その方針を確立していくために、その事前の考察のアウトラインを描き、それを記事として表現することで頭の整理を行う。

 これによって、その方針が明確になり、計画立案の視座が確立し、具体的な実践がしやすくなる。

 (3)光マイクロバブル技術の基礎を解説し、読者のみなさまのご理解を深める。

 (4)光マイクロバブル技術と直接かかわらなくても、人生における「豊かさ」や「ゆかいさ」に関するおもしろい事例を示し、論じる。

 ここで、頭に浮かぶのが、長州藩が生んだ革命児高杉晋作の次の言葉です。

 「おもしろきことなき世のなかを、おもしろく」

 真におもしろくない世のなかを、おもしろくしようではありませんか、という意味で、この句の半分が読まれました。

 そして、高杉に助けられた女僧が、「棲みなすものは心なりけり」と続けられたそうです。

 結局は、「それは、あなたの心しだいですよ」ということのようで、おもしろくするのもしないのも、それは当事者自身の問題であると考えられたのでしょう。

 そうであれば、私自身が、「鬼になって光マイクロバブル技術という金棒を振り回す」ことが重要になります。

 鬼といえば短気で凶暴な姿を想像されるでしょうが、この場合は、「長気で」やさしく、「粘り強く闘い抜く」ことができる鬼のことです。

 それでは、その鬼が光マイクロバブル技術という金棒を持つことができるようになったことは、いったい何をもたらしたのでしょうか?

 山口県周南市から大分県国東市に移転して約6年が経過しました。

 途中大病を患い、約1年半のブランクがありました。

 そこから這い上がり、鬼が舞う「舞台づくり」に尽力しました。

 その結果、まずは地元で「ゆけむり(ゆけむりアクセラレーションプログラム)」が上がりはじめ、続いて「経営革新」の認定、そして今回のビジネスコンテストでの「銅メダル」にまで漕ぎつけました。

 これは、その舞台が整ってきたことを意味しています。

 これを三段跳びに例えると、最初の「ホップ」を飛び終え、次の「ステップ」を「踏み切った」ところではないかと思います。

 この良い時期を踏まえ、上記の(2)に関する方針を明確にするために、この記念シリーズの企画をスタートさせることにしました。

 そのメイン主題は、「命と健康の『ものづくり』」です。

 これは21世紀の今の時代にふさわしく、この実践的な具体化こそ、多くの人々に希求されているテーマであると思っています。

 この「ものづくり」をどう考え、どう実践していくのか?

 その方針を思案し、それに基づいておもしろく実践し、さらにより具体化し発展させる、これが、次の「ステップ」段階における重要な課題になることでしょう。

 折から、「ものづくり大国」として君臨してきたわが国は、世界に打ち勝てない技術しか持てない大企業が闊歩するだけになり、ますます跛行的混迷を深めるようになってきました。

 しかし、一方で若者たちを中心にして地方においても産業をスタートアップさせようという狼煙をいくつも上げることができるようになってきました。

 これは、「ベンチャー冬の時代」といわれた停滞を根底から塗り替えようとする本質的な変化が起こり始めているといってよいでしょう。

 ここでは技術の本物性が問われ、同時に、その指向に基づく若者同士の連携力が試されています。

 この新しい潮流を育て、新たな「ものづくり大国」を創生させていくことが重要です。

 私も、ここは「やさしくて粘りのある鬼」になって、真に頼もしい「光マイクロバブル技術」の金棒を振り回すことに、その一員として参画したいと思います。

 全国の鬼のみなさん、この隊列に加わってみませんか!

 次回は、その「ものづくり」の実際により深く分け入っていくことにしましょう(つづく)。

siro0125
クリスマスローズ