「国東下村塾光マイクロバブル技術特別セミナー」の第7回の後半からは、光マイクロバブル技術の核心部分についての解説が始まりました。
それをまとめたスライドを示しましょう。
光マイクロバブルの物理学的特性
この図が示すように、光マイクロバブルの「収縮」、「負電位」、「発光」の3者には密接な関係があります。
「光マイクロバブルは、収縮しながら、負電位を増大させ、発光を繰り返す」
これが、光マイクロバブルの重要な物理特性であり、他のマイクロバブルやナノバブルには、ほとんど存在しない特殊性なのです。
その運動は、光マイクロバブル発生直後から始まる収縮によって始まります。
この引き金は、光マイクロバブル内の気体が負圧になり、その発生と同時に周囲の正圧に押されて収縮運動を開始することにあります。
この収縮によって、光マイクロバブルの表面張力が増し、そのために内圧が高まり、温度も増加していきます。
ここで重要なことは、この収縮過程において、この圧力の増加とともに負電位も増加し、気泡内のエネルギーがダイナミックに増大していくことにあります。
そして、そのエネルギーの増大は変動し、それが急増した際に発光するという運動を繰り返しながら、さらに、高温高圧化を遂げて液体への溶解を速めていくのです。
これは真にふしぎな自己エネルギー増大過程ですが、ここに、光マイクロバブルが化学反応を起こして革新的な機能物質を合成させるという、極めて重要な作用が存在しているのです。
このようなエネルギー増大過程は、他のマイクロバブルやナノバブルにおいて存在するという報告はなく、それゆえに、光マイクロバブルの特殊性が、さらに際立つことになっているといってよいでしょう。
換言すれば、この自己エネルギー増大システムこそ、光マイクロバブル固有の特徴といえ、それゆえに、高温高圧化による化学反応が生起され、優れた機能性を有する物質が合成されるのです。
ここまで到達するまでに、相当な時間を要しました。
これらをよく理解することは容易ではありませんが、そこに光マイクロバブルの特殊性があることを先に理解していたき、後から繰り返し考えていただき、理解を深めていただくことでよいと解説しておきました。
第8回の特別セミナーは、12月13日(木)18時から、大成研究所セミナー室(TEL:0978-97-2123)で開催することになりました。
また、12月20日(木)18時から、忘年会、親しい人の送別会を兼ねて記念のパーティを開催することになりました。
遠隔地の塾生のみなさん、ご都合が付けば参加を検討されてください。ご参加の場合は、前日か翌日に特別レッスンを行いたいと思います。
国東・大分の若者、そして全国の若者のみなさん、途中からの参加でもかまいませんので、国東下村塾生になって、ご参集くださることをご検討していただけますと幸いです。
また、全国の遠方の方には、インターネット通信方式の参加の仕方もありますので、ご検討をよろしくお願いいたします。
技術を学ぶことに関しては、老若男女を問わずですので、小学生から超高齢者の方々でも対応可能です。
気軽に、下記まで、ご相談ください。
info@nanoplanet.co.jp 国東下村塾・塾長 大成博文
(つづく)。
コメント
コメント一覧
光マイクロバブルの「収縮」・「負電位」・「発光」の密接な関係についてですが、やはり「発光」現象については実際にこの目で観たことがないため、未だ懐疑的ではありますが、先般のドクターの記事にある「超臨界」がキーワードになっているものと思われます。この件につきましては、どうやらこうやら言う前に、実物を観て小生の脳を納得させたいのですがいかがでしょうか?
さて、日曜日のマイクロ・バブル学会における医学セッションで「マイクロバブルを利用した超音波がん治療戦略」と題した発表に興味をもちました。内容は、発表者の研究室で開発された脂質を外殻にもつ気泡(リピッドバブル)をマウスのがん細胞に投与し、超音波の照射による圧壊で、がん組織をやっつけることができるというものであります。
これまで、光マイクロバブルに限らず他の方法で発生させたマイクロバブルにおいても独自では圧壊は起こらないとの見解ですが、超音波の照射により圧壊させることができると同時にその現象ががん細胞をやっつけることができる・・・。画期的ではないでしょうか?この研究には今後とも注目する価値があると思っています。
ではでは。