先週の木曜日の18時から、第4回「光マイクロバブル技術特別セミナー」が開催されました。

 今回のテーマは、「光マイクロバブル発生技術について」であり、講師はYO氏でした。

 光マイクロバブル技術の根幹は、それを発生させる装置にあります。

 これが、どのようなマイクロバブルを発生させるかによって、その性質が大きく異なりますので、その選択には細心の注意をする必要があります。

 そのために、私どもは、私どもが開発した装置から発生するマイクロバブルを「光マイクロバブル」と呼ぶことにして他の装置との「ちがい」を明確にしました。

 その具体的な違いが、次の3つにおいて解説されました。
 
2018-11-19 (2)

 ①は、圧力をかけて気体を強制的に溶解させ、その圧力を急減させると一斉にマイクロバブルを発生させる方式です。

 このマイクロバブルの特徴は、次の3つにあります。

 1)気泡核と呼ばれる小さな気泡の卵のようなものが、減圧によって膨張することによって形成されます。

 そのほとんどは膨張する気泡ですから、減圧後の与えられた水中環境に応じて気泡径が決まります。

 2)それゆえに、実際には、50~80㎛前後の直径を有するマイクロバブルがほとんどであり、そのために「白い泡」として見えることが多いようです。

 ある学者は、少し前までは、これをマイクロバブルだといい、濃度が濃いことから、何か優位なマイクロバブルといってはばからないようでした。

 また、この白い泡の技術が、巷での風呂にも適用され、その見た目の白さだけで、ほとんど何も生理学的には効能が発揮されないという現象が起こっています。

 3)そして、この泡は、負電位が小さいために汚れに付着せず、それゆえに優れた洗浄力を発揮できないという問題が起きてしまったので、それをカバーするために泡が出やすい酵素を添加して、その弱点をカバーするということまで起きています。

 本来は、加圧溶解後の減圧によってマイクロバブルを発生させても、それにほとんど洗浄力がないために、泡の出る酵素を使って洗浄力を補うというのですから、これこそ「苦肉の策」といってもよいでしょう。

 ここは、このような苦肉ではなく、洗浄力のある負電位の大きな光マイクロバブルを用いることが素直に適切な方法といえるのではないでしょうか。

 みなさん、苦肉の「白い泡」に騙されてはいけませんよ。

 ②の方法は、古くからあり、「エジェクター」とも呼ばれていました。

 この方法の弱点は、発生したマイクロバブルの直径が大きいうえに、その発生量が非常に少ないことにありました。

 それゆえに、この発生方式は、実際に発展することができませんでした。

 また、この方式には、ベンチェリー管を用いた方式、管のなかに球や突起物を設置して、その隙間に流体を通過させ、あるいは衝突させて、キャビテーション(空洞化現象)や、それに類似の空洞化現象を通じてマイクロバブルを発生させる方式があります。

 これらは、いずれもエジェクター方式と同じで、気泡径が大きく、その発生量が少ないという同じ弱点を有しています。

 ③これらの加圧溶解式、およびエジェクター方式の弱点を克服した装置が、私どもが開発した超高速旋回式の光マイクロバブル発生装置なのです。

 この方式が特殊で、以下の優れた特徴を有しています。

 1)直径27㎛をピークとして、その大半が10~40㎛の極微小な光マイクロバブルを発生させる。

 2)そのほとんどすべてが収縮して高温高圧化を成し遂げる。

 3)1分間に1リットルという大量発生が可能である。

 4)ヒトをはじめ、動植物、微生物の生理活性を誘起させる物質を産生させる。

 5)負電位が高く、汚れに吸着して剥離させる優れた洗浄力を有する。

 6)適用分野が広く、そのそれぞれの分野で既存の個別技術と融合することによって革新性を発揮させる可能性を大いに有している。

 このように、1)~6)の優れた特徴は、秒速500回転という超高速で気液二相流体を旋回させることによって初めて生み出されるものであることが、詳しく解説されました。

 この解説の後に、この発生技術によって、それらの特徴がなぜ生み出されるのか、それについても深い議論がなされました。

 次回は、11月22日(木)18時から、大成研究所セミナー室(TEL:0978-97-2123)で開催することになりました。

 国東・大分の若者、そして全国の若者のみなさん、途中からの参加でもかまいませんので、国東下村塾生になって、ご参集くださることはいかがですか。

 また、全国の遠方の方には、メイル通信方式の参加の仕方もありますので、ご検討をよろしくお願いいたします。

 技術を学ぶことに関しては、老若男女を問わずですので、小学生から超高齢者の方々でも対応可能です。

 気軽に、下記まで、ご相談ください。

 info@nanoplanet.co.jp  国東下村塾・塾長 大成博文

 今回も手作り夕食会があります(つづく)。

hotogisu
ほととぎす