その後も、前回の記事で紹介した「AからBへ」が進展しています。

 今は、おそらく最後の苗屋の苗として数十株を購入したセロリを、毎日7、8株ずつ、丁寧に砂落としを行いながら入植を進めています。

 それらの株を、まずAレーンに入れ、そこで育った苗をBレーンに順次移していきます。

 今度、正確に、それらの移植数を数えることにしますが、A、Bともに半分は埋まってきましたので、おそらく400~500株は植わっているでしょう。

 その多くがセロリであり、その3分の2は占めているでしょう。

 今年の正月には、新鮮そのもので、捥ぎたてのセロリを食べることができますので、孫たちも大喜びするはずです。

 さて、そのセロリの「枝落とし」が始まりました。

 これは私の「造語」ですが、野菜を育てていると、一番外側の茎が横に広がって隣の苗と衝突してしまいます。

 これは、比較的に高密度栽培をしていると避けられないことなので、その横広がりの部分を切り落として収穫することを表しています。

 この枝落としを行ったセロリを毎夕10数本、食卓に上げて、それを生で試食し、今年の出来栄えを確かめています。

 その際、一番重要な見極めは、もともとの苗は農薬が散布されて育っていますので、これによって味も相当に悪くなっています。

 これが、光マイクロバブル栽培によってほぼ完全に抜けきっているかどうかを確かめることが大切なのです。

 「そんなことが、本当にできるのですか?」

と疑念を抱かれるかもしれませんが、この確認が、光マイクロバブル栽培において非常に重要なことということができるでしょう。

 この「農薬抜け」は、ある期間における光マイクロバブル水耕栽培によって可能になりますが、それは当然のことながら、無農薬栽培でないと実現されないことですので、ここに光マイクロバブル水耕栽培の注目すべき特徴があります。

 見極め試験における第2の評価項目は、光マイクロバブル栽培における固有の特徴が出現しているかどうか、これを確かめることです。

 その固有の特徴とは、どのようなものなのでしょうか?

 その指標をまとめて以下に示します。

 ①水分が豊富で瑞々しい。

 この反対は、くたびれた野菜によくある現象で、口のなかに入れるとパサパサ感があり、それが気になって野菜のおいしさを味わうことができなくなります。

 しかし、水分が豊富で瑞々しいと、口のなかで、その水分が溢れるようになり、噛むほどにおいしさを感じることができるようになります。

 ②噛むとパリパリ感があり、さらに舌にまとわりつくような「ねっとり感」を覚え、これがここちよい。

 これを解りやすく表現することはなかなかむずかしいことですが、これが、市販の野菜にはなく、噛むほどに淡白であり、味気ないのです。

 ③噛むほどに、野菜本来の味が出てきておいしい。

 セロリの場合、ここで渋味や「えぐ味」が出てきて、それを嫌う方が結構おられ、「セロリを食べない」ということに結びついているようです。

 ところが、光マイクロバブル水耕栽培においては、これらの嫌味がほとんどなく、替わりに噛むほどにセロリ特有のおいしさが沁み出してくるのです。

 これを自分の舌で確認すると、「私はセロリが嫌いです」という方が、意外にもパクパクとよく食べるようになるのですから、ふしぎなものです。

 「おいしい」という言葉は便利ですが、それを、具体的にどう表すかとなると、いつも「やっかいな言葉だ」と感じています。

 私は、それを次のように表現したらよいのではないかと思っています。

 「一度食べると、すぐにまた食べたいと思うようになる味覚」

 これは、よくある話です。

 たとえば、一流ホテルの朝のバイキングにおいて、一見おいしそうな野菜を前菜として食べることがあります。

 この場合、最初に、その野菜を食べますが、それをお代わりして、次も、その野菜を取りに行くということはほとんどありません。

 それは、すぐにまた食べたいという意識が強く出てこないからで、ここに大きな「おいしさ」に関する「ちがい」があります。

 「これは旨い」と感じ、それをさらに口のなかに入れて食べる、さらに、その旨さに感激する、そしてあっという間に、それを平らげてしまうという連鎖反応が起こる、これが、「おいしさの極値」ではないでしょうか。

 この反応が起こることこそが、最高水準の「おいしさ」といえます。

 私が収穫したセロリが、皿に山盛りで出てきました。

 これを見て、とても全部は食べられないと思いました。

 ところが、それを食べているうちに、そのセロリがどんどん減っていくではありませんか。

 我ながら、それに吃驚して、「よく食べたものだ」と感心してしまいました。

 こうして、今年のセロリの最初の品質試験は合格、これからが「楽しみ」になりました。

 まだ背丈が30㎝前後で、茎の直径も小さいので、これから大いに育って、その背丈が80㎝前後になるまで待つことになるでしょう。

 その暁には、押しも押されぬセロリになっているはずで、これを孫たちの手で収穫していただきましょう。

 その孫といえば、甲府の「しらたまちゃん」のすぐ下の妹の「RIRI」が、自分で収穫して、その場で食べるのが、幼いころから好きでした。

 その彼女に、このセロリを喜んで収穫していただきましょう。

 さぞかし、ワクワクしながらたくさん取り入れてくれるでしょう。

 その彼女も来年はピカピカの1年生になります。

 絵やダンスが上手で、生まれたばかりの弟の面倒見もよいそうです。

 生の新鮮セロリ、セロリをたくさん入れた贅沢スープ、天ぷら、小さく刻んでいれた味噌汁、いずれも目を丸くして賞味していただけることでしょう。

 その孫たちが集う正月が待ち遠しいですね(つづく)。

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セロリ(Bレーン)