先日の10月20日付の「見極め試験の三段階」で紹介した実験結果の評価は、私どもの予想を超えていたようで、かなり高いものでした。

 先方の事情をよく聞いてみると、補助金を得ての開発だったようでした。

 その問題がなかなか解決できずに困っていたようで、実際のところ、「何とかならないか」、そして「何とかしてほしい」と思って来られたようでした。

 こちらは、そんな事情とは露知らず、いつものように、先日解りやすく示した「三段階」を、さらりと熟しました。

 どうやら、その試験結果を依頼主に見せたところ、そこでの評価が私どもの予想以上に高かったそうで、ここから話がとんとんと進んで「本格的な共同研究をしたい」という申し入れがありました。

 こちらは、あの程度の達成でよかったのかなと思いながらも、そのように低くないレベルの評価でしたので、その申し入れを、当然のことながら引き受けることにしました。

 じつは、この一連の依頼と見極め実験には、その「尾ひれ」が付いていて、その依頼の斡旋は、県と親しい関係にある「ある協会」からのものでした。

 そして、その依頼は、別の案件でしたが、その相談者が2つの悩ましい開発課題を抱えていて、その一つをこちらに持ってこられ、それについての見極め実験を行ったということでした。

 ですから、この相談者は、その斡旋者に報告をなさったようで、今度は、その斡旋者が、県の担当者から「その開発を何とか成功させてほしい」といわれたそうです。

 ちょっとややこしい話ですが、要するに、斡旋者と相談者が2つの解決すべき課題を公の補助金絡みで持っておられて、その2つを「何とか解決したいという決断」をなされ、こちらに共同研究をしたいと要望されてきたのでした。

 真に細やかな見極め試験でしたが、それによって光マイクロバブルが、みなさんの前に「大きく立ちはだかっていた壁」をブレイクスルーしたのですから、その凄さとすばらしさを理解することができたのでしょう。

 この2つの案件は、よく似た技術的適用を行うものですので、この両方の相談を引き受けることにしたというわけです。

 こちらとしては、先日の「見極め試験」における技術的検証の成果に関する「評価が得られてよかった」ということですが、これによって2つの未知の課題に関する新たな糸口が開かれることになったことから、それを「進んで協力してよかった」と思いました。

 これから、その2つの共同研究が本格的に開始されますが、それが、どのようにおもしろい展開になっていくのか、今後が楽しみですね。

 さて昨日は、それとよく似た「見極め試験」を行いましたので、その結果を少し紹介しておきましょう。

 このサンプルは、数日前に、いきなり、こちらに送られてきたものでした。

ーーー おそらく、以前に、この話をしていたので、それが進展したのであろう。

 このように推測しながら、相棒と一緒に二人で、その試験を開始しました。

 そのなかには、原材料と、それを用いて「時を加えたサンプル」の2つが入っていました。

 送付者の意図は、後者を目標にして、その原材料を光マイクロバブルで加工することによって、それに、少しでも近づけることにあるのであろうと推測しました。

 幸いにも、この試験に関しては、これまでに現場や実験室で何度か経験してきましたので、この勘所については、ある程度掴んでいたつもりでした。

 「おやっ、何かおかしいね。装置が正常に動いていますかね」

 そう思って、水槽のなかを覗くと、光マイクロバブルはしっかり発生していましたので、その限りにおいては何も問題はありませんでした。

 こちらも、久しぶりの実験だったので、頭の方が、その対応になっておらず、実験に不慣れな要素があると感じていたのでしょう。

 「どうしようか?」

 「装置を換えてみましょうか?」

 「そうだね、換えてみようか」

 これによって若干の改善がなされたようではありましたが、その不安の解消にまでは至りませんでした。

 「とりあえず、この状態で継続し、時間経過のなかで、それをチェックしていきましょう」

 こうしてサンプルを取り出しながら、小刻みに試験を継続していきました。

 私の前には、そのサンプルがずらっと並ぶようになり、それらを原材料と比較していきました。

 その際、その比較においては五感を総動員させますので、ここからが本番突入になります。

 机上には、左から原材料、その右横には時を加えた加工品がずらり、そして一番右には、気が遠くなるほどの時を加えた完成品がありました。

 この素敵な完成品に、いかに速く、そして、どこまで接近できるのか、ここが、この見極め試験の焦点だと思っていました。

 しかし、一方で、心の片隅においては、気の遠くなるほどの時を加えてきたもの、いわば完成品にある程度接近できても、それには、はるかに及ばない、

ーーー これは、どだい無理な話だ!

と思っていました。

 ここから、五感を総動員した集中力と研ぎ澄まされた分析力が必要になりました。

 第1回目の実験は、上記のように不安定な要素を含みながらで、それゆえの小さな動揺を含みながらも、なんとか終えることができました。

 「おそらく、これ以上は無理でしょう。ここで止めて、じっくりサンプルを検証してみましょう」

 これは賢明な判断であり、そのサンプル評価をじっくりやっているうちに、

ーーー おやっ、ちょっとまてよ。もしかして・・・。

と思って、はっとさせられました。

 次回は、その「もしかして・・・」に迫ることにしましょう(つづく)。

      
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            秋深くコスモスが夕陽に輝いて