一昨日、国東下村塾(くにさきかそんじゅく)の第1期「第1回光マイクロバブル技術特別セミナー」が開催されました。

 松下村塾のように20歳台の若い方々を迎えての特別セミナーの開始記念の会になりましたので、私も、それにふさわしい準備をいたしました。

 まずは、冒頭に、みなさんに国東下村塾の第1期生になっていただくことを了解していただき、そのスタートラインを切ることができました。

 本セミナーのメインテーマは、「国東蘇生を担う」としました。

 若いみなさまに、国東の将来を担っていただくことを願ってのことでした。

 冒頭は、吉田松陰の松下村塾の方法を現代に活かすことについて語りました。

yosida

 松陰の写真は、ほとんど残っていません。

 この人物像は、安政の大獄で捕まって江戸送りになったときに、弟子の一人によって急いで描かれたものです。

 この松下村塾の教育の特徴は、塾生が主役だったことと、みんなで貴重な情報を共有化したことでした。

 前者は、塾生が本当にやってみたいことを、みんなで考え、その実践ができるように支援したことでした。

 後者は、最新の高度な知識と情報をみんなで共有化したことでした。そのために、松陰は、「飛耳長目(ひじちょうもく)」を合言葉にしました

 このような実践的教育によって、塾生たちは大きく成長していきました。

 その一人が高杉晋作でした。

 すでに何度か述べてきたように、かれの人生を大きく変えたのは、1)松下村塾の塾生になったこと、2)上海旅行において海軍技術を学び、反政府勢力運動を行っていた義和団集団と交流したこと、3)帰国後に倒幕運動の先頭に立って戦ったことでした。

 いかに、当時の最先端の軍事技術を学ぶことが重要であり、自分の戦に役に立てるかを理解していたのでした。

 この後、以下の歴史上の人物の幼いころ、若いころに実践的な勉強を重ねたことを、それぞれ紹介しました。

 ①勝海舟

 ②豊田佐吉

 ③御木本幸吉

 ④トーマス・エジソン

 また、光マイクロバブル技術に関係する、次の人物の偉業についても解説を加えました。

 ⑤フリッツ・ハーバー

 ⑥カール・ボッシュ

 ⑦イグナロ他2名のアメリカテキサス大学薬学部の教授

 これらに共通することは、幼き頃の境遇は決して恵まれたものではなく、それゆえに、身を立てるには勉強しかないと苦学を重ねて成長していったことにあることを、わかりやすく説明しました。

 また、特許や科学的発見が、かれらの人生を大きく変えていったことも紹介し、かれらは、鋭く、大きな直観の持ち主であったことも示しておきました。

 さらに、この直観は生まれつきのものではなく、修行を伴う洗練によって形成されるものであり、それを若いうちから養成していくことの重要性を明らかにしました。

 この「鋭く、大きな直観力」、これを大いに学び、身に付けることを非常に大切にして、
第2回以降は、光マイクロバブル技術の基礎と核心における「知」を学習していくこと、それは、上記の偉人たちの学習と重なることであることを強調しておきました。

 最後に、作家井上ひさしの次の名言を紹介し、そのような特別セミナーにしたいという私の想いも添えておきました。

 むずかしいことをやさしく

 やさしいことを、」ふかく

 ふかいことを,おもしろく

 おもしろいことを、ゆかいに

 ゆかいなことは、あくまでゆかいに

 次回は、11月1日(木)18時から、大成研究所セミナー室(TEL:0978-97-2123)で開催することになりました。

 国東・大分の若者、そして全国の若者たち、国東下村塾へご参集ください(つづく)。