このところ緑砦館での作業が毎日の日課として定着してきました。

 あの暑い夏の時期と比べると、気温が下がり、野菜が成長し始めました。

 このアグリ作業を行うようになってから、次の3つが大切であることを知りました。

 ①環境を整えてやると、植物はよく育つ。

 現在は、気温が20℃前後にまで下がりましたので、水温も同じ温度帯となり、よく育つようになりました。

 ②日々の積み重ねが大きく、そして多く育てるコツである。

 毎日の作業を年中続けることが大切です。

 これは、植物たちが求めていることであり、それに従うことで、その作業の努力を苦にしないようになります。

 ところが、逆に、この作業をしなくなると、それが億劫になり、そのうち植物から遠ざかってしまいます。

 日々の営みのなかに、植物と触れ合うことで、植物にヒト(自然の一部)が触れ合う大切な意味があるように思われます。

 ③邪魔者は即座に排除する。

 無農薬の水耕栽培ですから、虫が出やすく、そして一度出るとたちどころに拡大していきます。

 そうすると、葉ダニやアブラムシの天下となり、野菜の成長は止まり、やがて衰退してしまいます。

 そのために、常に細心の観察を行い、その排除を心がける必要があります。

 さて、この数日間、緑砦館1のAレーンにおいて苗の入植が続いています。

 一番多いのは、セロリの苗であり、昨日、その入植数を数えてみたところ100株を超えていました。

 セロリの苗は、根がしっかりしているので少々の困難も乗り越えていきます。

 これが定着すると、その苗の中央部から若葉が新たに出てくるようになります。

 その代わりに、外の茎はますます外に張り出すように成長していきます。

 こうして上と横に広がり、立派なセロリになっていきます。

 これまで、セロリとは、なんども付き合ってきましたので、その成長ぶりと味をすっかり記憶のなかに刻み込んでいます。

 今年も、その再現が上手くなされるとよいですね。

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新たな若葉が出始めたセロリ

 ところで、緑砦館における光マイクロバブル水耕栽培が開始されて、約8カ月が経過しました。

 この間、冬から、春、そして夏を経験してきました。

 当然のことながら、野菜は、この季節変化に対応して発芽、成長、結実を繰り返してきました。

 周知のように、野菜栽培には、冬場の低温障害、夏場の高温障害という2つの桎梏ともいってよい困難があり、これらをどうブレイクスルーしていくかが重要でした。

 まず、前者においては、なんとか、その課題を解決しつつありますが、ここ国東は南国であり、本格的な冬場を経験したことにはなりませんので、そのクリアは第1段階程度に留まっているといってよいでしょう。

 また、後者については、あれこれと思いついた方法を検討しましたが、いずれも有効打にはならず、途方に暮れていました。

 ところが、これを一挙に解決に導いたのが、沖縄での事例でした。

 なにせハウスのなかは47℃という、すぐにでも熱中症になりそうな暑さでした。

 しかし、このなかで、そのブレイクスルーの方法を見出すことができました。

 やはり、技術には、どこかに、それを改善する方法があり、そのアイデア勝負を重ねていけば、いつしか、そこに到達できることを改めて学ぶことができました。

 野菜を含めて植物は正直者であり、その手当をしっかりしてあげると、それに応えて頑張ってくれるようで、その力をいかに引き出し、たくましく成長させることが重要であることを痛感いたしました。

 緑砦館1においても、その改善を継続して行い、その洗練さの水準を向上させていますので、その「野菜本来の力」をますます引き出していきたいと思っています(つづく)。