昨日は、とても「ゆかいな一日」でした。

 午前9時30分からは定例会議、これはいつもの通りで特別なことはなく終了、その後はメイルの点検やブログ記事を書いて昼食に至りました。

 いつものようにワインをグラスに半分注いで昼食を開始、たしか、前日にいただいた「ほうとう」と水餃子の汁物の残りを食べて終わり。

 歳を重ねてくると、自然に食べ物もより簡単なもので済むようになりました。

 それに、最近は血糖値を下げる努力をしていますので、「これぐらいで押さえよう」という意識が常に働くようになりました。

 食後、愛用のロッキングチェアで、しばしうとうと、これも日課の一つとなっています。

 午後からは、県内の企業からサンプルが持ち込まれましたので、その試験を行うことになりました。

 初めての事例ですので、まずは、その問題点を詳しく説明していただき、質疑応答を繰り返しました。

 おぼろげながら、その問題を理解し始め、最初に行う「見極め試験」を開始しました。

 「おそらく、そう簡単な問題ではなさそうなので、実際にやってみないと何ともいえません。光マイクロバブルが、問題解決の方に威力を発揮できるとよいのですが、とにかく、少し試してみましょう!」

 こういいながら、一番ひどい状態のサンプルを取り出して光マイクロバブル実験を開始しました。

 「やはり、光マイクロバブルのみでは難しいようですね。このやり方で、少し時間経過のなかで変化があるかどうかを確かめてみましょうか」

 光マイクロバブルを発生させる時間を5分、10分と、5分ごとに30分まで増やしていきました。

 「わずかですが、効果がでてきたようです。しかし、これでは満足できる状態には、ほど遠いですね」

 目の前にいるサンプル提供者の目を見ると、心配そうでした。

 通常は、これで終わり、後は投げてしまうことが多いのではないかと思われますが、私どもの場合は、そうではありません。

 諦めて投げ出すのは簡単、しかし、ダメなら、そこからどう突破(ブレイクスルー)していくのか、このアイデア勝負に入ります。

 「単純に、光マイクロバブルのみを用いた場合には、わずかな効果しかもたらされなかったですね」

 しかし、ここで「わずかな効果が出た」と「まったく何も効果が現れなかった」とでは大きな違いがあります。

 「わずかな効果が認められる」という結果を得ることができたわけですから、それを踏まえると、今度は、次の段階の「アイデア」が重要になります。

 「このわずかな変化をどう拡大すればよいのか? その方法は?」

 私が、選んだ方法は、それに「ある添加物」を注入することでした。

 これによって泡の発生量が格段に増加し、水槽のなかが泡だらけになりました。

 この吃驚するほどの泡を見ると、何か良いことが起きるのではないかと期待したくなりましたが、実際には、それほどの効果は現れませんでした。

 「しかし、それでも、光マイクロバブルのみの状態よりは、ややよくなっていますね!」

 目の前のサンプル提供者は、実験の推移を徐々に理解され始めたからでしょうか、興味深い顔つきになられていました。

 そこで、この方法でも光マイクロバブルの発生時間を順次変えて試験を行いました。

 結果は、やはり、その発生時間を増加させていくと、より望ましい方向に進んでいきました。

ーーー やはり、そうか。しかし、これでは、劇的なブレイクスルーにはなっていない。それを解決できる方法はあるのか?

 ここで、アイデアを探索する方法が変わりました。

 ようやく、問題点の本質が実験的に理解できるようになり、「その解決方法は何か」に考えが及ぶようになりました。

ーーー そうであれば、まったく違う方法を考えた方がよいのかもしれない。その違う方法とは何か?

 頭のなかがグルグルと周り始めました。

 「今度は、まったく違う添加剤を用いてみようか!」

 その3つ目の試験を行うために、新しい装置を用意していただきました。

 いうのは簡単ですが、実際に新たな装置のシステムを用意するのは、そう簡単なことではありません。

 その準備ができたので、3回目の試験を行うことになりました。

 「これで、連続30分の試験を行いましょう」

 実験が、くるくる変わっていきましたが、何か、よい効果が現れるかもしれないという思いが、みなさんにも湧いてきたようで、興味津々の様子が感じられました。

 私は、この間に、急ぎの苗作業がありましたので、これに夢中になっていて、その30分試験の終了時間をやり過ごしてしまいました。

 やや遅れて、実験室に向かうと、

 「なかなか良い結果が得られたみたいですよ」
 
と、相棒がいうではありませんか。

 「そうですか、それはよかったですね!」

 こういいながら、そのサンプルを観察すると、たしかに、より良好の結果が得られていました。

 「この結果を踏まえますと、『可能性がある』ということになりますね」

 このように、3つの見極め試験の結果を告げると、そのサンプル提供者は、とてもうれしそうでした。

 「早速、この結果を持ち帰って、次の実験をどうするかも検討してきます」

といっておられました。

 この見極め試験を振り返りますと、次の3段階があったように思われます。

 ①第1段階:光マイクロバブルとの相性が、よいかどうかを確かめる。結果は、ほんのわずかな良好性しか認められなかったが、そこに活路を見出したことが、次に繋がった。

 ②第2段階:わずかな良い兆候をどう拡大させるか、これに焦点を縛ってアイデアを進展させた。これによって、わずかであるにはちがいないが、より効果的な結果が得られたので、光マイクロバブル技術を適用できるかどうかの可否がより明らかになった。

 ③第3段階:より効果的な結果を引き出すために、上記の段階で深めた問題点の認識を踏まえて、今度は、その問題点解決のための方法を探究した。これによって、光マイクロバブル技術を工夫すれば、その問題解決の可能性があることを示すことができた。

 こうして、この三段階の発展を考察してみると、そこにはアイデアの本質的な発展があり、現象認識から本質解明のプロセスへ向かっていることが明らかになっているといえるでしょう。

 また、これは「わかる」ことを実践的に解明したことにもなったように思われます。

 次は、これをさらに、どう発展していくのか、楽しみが増えましたね(つづく)。

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      白いバラ(3年前にいただいたバラを挿し木で根付かせました。
      秋にさわやかな白さがよく合っています)