このところ緑砦館での作業が頻繁になってきました。
農作業はふしぎなもので、それが始まると、ふしぎに身体が動いていくもので、おかげさまで、苗の移植が徐々に進行しています。
まだ、水温が高く、苗の成長が順調ではありませんが、なかには、それに打ち勝って育っている苗もありますので、その推移を見守っています。
さて、本日は、緑砦館2におけるトウガラシについて報告します。
ここは南側にあり、太陽光が入りやすく、比較的良好な生育環境になっています。
ここにトウガラシの苗を緑砦館1から移植しました。
このとき、トウガラシやその周辺にあったピーマンにアブラムシや葉ダニがかなり付着していましたので、それを水中に浸して、その虫の防除を行いました。
ところが、その浸潤時間が長すぎて、それらの苗までが弱ってしまい、この緑砦館2に移植したときには、「もうだめか」と思われるほどに傷んでいました。
それゆえ、半分諦め状態で、その弱った苗を観察することにしました。
その後も、これらの苗の成長は芳しくなく、時間だけが過ぎていきました。
しばらくして、この緑砦館2に入ると、そこにトウガラシが成長し始めていました。
「そうか、このトウガラシだけが残ったのか!」
と思い、少々嬉しくなりました。
それからは、このトウガラシの成長を観察するのが楽しくなりました。
そのうち、ここにたくさんに白い小さな花が咲くようになりましたので、ますますうれしくなりました。
「これは、トウガラシの実がたくさん生ることを示している」
そのうち、トウガラシの葉っぱのなかに赤い実が生っているのが見え始めました。
「これは、すばらしい」
と思い、これが辛いかどうかを試すために、その一つを捥(も)いで齧(かじ)ってみました。
そしたら、どうでしょう。
飛び上がるほどに辛いではありませんか。
こうして、トウガラシがたくさん実ることになりました。
先日は、青トウガラシ状態で収穫し、その葉っぱも炒めていただきました。
その一部をお隣のMさんにもお裾分けしました。
このトウガラシ、まだ花が咲き、実が生り続けていますので、最終的には相当数の収穫になるでしょう。
各種の炒め物や汁物にも入れて、その辛さを楽しんでいます。
その赤トウガラシの写真を示します。
もうだめかと思っていたトウガラシが復活し、立派に収穫できて役立っていますので、これは教訓的な出来事になりました。
植物は粘り強くたくましい、私どもが学ばねばならない大切な特徴ですね(つづく)。
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