本日は、3連休の最終日、先週末に開催されたセミナーの疲れが徐々に回復し、平常状態に戻ってきました。
朝は、新聞読みやメイルの整理を行っているうちに10時45分になり、家族と一緒に出掛けました。
国東市糸原地区で敬老会が開催され、家内が、そこで歌を披露することになり、よい機会だから、それを聴きにいくことにしました。
会場は、約150名の高齢者の方々とスタッフのみなさんでいっぱいでした。
丁度、カラオケ大会が始まったところで、歌好きのみなさんが、ご自分の喉を競い合っていました。
みなさん、カラオケが好きらしく、お目当ての方が登場してくると拍手や掛け声が飛ばされていました。
ここに集まられた世代の方々は、幼き頃に戦争を体験されており、テレビもない時代ですから、みなさん歌好きです。
私が幼き頃に、みなさんが酒宴で歌を楽しく唄われていたことを思い出しました。
家内は、特別ゲストとして、その最後に登場し、「島唄」と「川の流れのように」を唄いました。
みなさん、本格的なソプラノを聴いたことがないようで、会場がシーンとなるほどに、食い入るように耳を傾けられていました。
この後は、国東市のゼッコにいって、歌の打ち上げを兼ねた昼食をみんなでいただきました。
ここでいただいたのは、シェフ自慢の「花かごランチ」、約10種類の小料理が籠のなかに散りばめられていて、それぞれの料理の味の舌鼓(したづつみ、これを文字って「ゼッコ」と呼んでいる)を打つことができました。
刺身、茶わん蒸し、そば、南蛮揚げ、サラダ、アジの天ぷら、イチジクと野菜の和え物、みそ汁など、シェフの気持ちが込められたすばらしい料理でした。
その後、近くのホームセンターによって野菜の苗を約100株購入しました。
気温も下がって野菜を育てる季節になりましたので、これらを緑砦館に入植することになります。
一株54円、レタスやサンチュなど数種類の苗を、すでに購入済みの苗と一緒に、明日からせっせと植え込むことにしましょう。
そして家に帰ってからは、さらに寛ぐために、DVD『ホ・ジュン』を鑑賞しました。
すでに後半部分は見終えていましたので、今度は最初から視ることにしました。
この物語は、妾の子どもとして生まれたホ・ジュンがならず者になり下がり、国禁を破って密貿易に手を染め、捕まることから始まります。
また、父親の病を治そうと、同じく密貿易を使用とする高級支配機構(両班、りゃんばん)の娘ダヒを助けたことから知り合いになり、その父親の葬式を手伝うことによって親しくなり、やがて結婚に至ります。
妾の子であり、国禁を犯した在位人としての主人公が、自分よりも上位の両班の娘と、決して許されない結婚をし、しかも医師をめざすという問題が、この物語を貫くテーマとなります。
ここで主人公のホ・ジュンとその家族が、数々の難題を越えていくことで手に汗を握るドラマになっていきます。
韓国ドラマの特徴は、敵味方がはっきりしていて、そのどんでん返しが次々に起こることにあり、ハラハラしながら物語が展開していきます。
1回の物語の時間は60分、それがDVD1巻ごとに2つ入っていますので、見ごたえのある視聴となります。
前半は、ならず者だったホ・ジュンが、医者をめざして、水汲みから始まり、薬草取り、そして薬草倉庫番、駆け出しの医者になっていくことで話が展開していきます。
また、ホ・ジュンの周辺の脇役も豊富で、すばらしいが名演技を繰り広げます。
監督は、今や有名になった「イ・ビョンフン」であり、これが、その後の『チャングムの誓い』とともに代表作になっただけに、物語性、撮影、演技など力がこもった作品になっています。
これらは、かつてすべて鑑賞済みの作品なのですが、今改めて視ると、そのほとんどを忘れており、新鮮さを感じました。
ヒトの記憶というものは、真に不確かなものですね。
これをじっくり鑑賞し、わが身を振り返ることがいくつもありました。
本当の医者、この物語では『心医』になることが追求されていましたが、これに因めば、『心技者(新技術者)』はどうあるべきか?
その意味を考えさせられました。
「心医」になるためには、医者が患者に「憐みの心」を持ち、磨くことだそうで、これは医学のみならず、すべての科学や技術においても適用可能なことであり、それをより深く探究することが重要ではないかと思います。
昨今は、この心を持たない、養成していない政治家や学者も少なくなく、そのことによってお粗末なことが、いくつも発生して、それが「愚かな日常」になっています。
この心に照らして、私のやってきた仕事も、大いに見直す必要があり、その粘りと馬力はホ・ジュンに学ぼう、このような思いを新たにすることができました。
こうして連休最後の日は終わりましたが、私のとっては、ゆかいで大切な一日となりました(つづく)。
今年も咲いたヘチマの花(雌花)
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